まだまだ暑い日が続いていますが、この時期にこそ考えていただきたいのが「給湯器」のことです。
「うちの物件、給湯器はまだ大丈夫かな」——そう思ったまま冬を迎えて、いざ壊れてから慌てて業者に連絡…という大家さんは実はとても多いんです。特にここ数年、11月から12月にかけては給湯器の交換依頼が急増し、業者の予約が取りにくくなる傾向が強まっています。今回は、なぜ11月がピークになるのか、そして今の時期に動いておくメリットについてお伝えします。

◆なぜ11月に交換が集中するのか
答えはシンプルで、「気温が下がると壊れる給湯器が増える」からです。
給湯器は夏場、シャワー程度の使用で済むためそれほど負荷がかかりません。ところが気温が下がり始めると、設定温度を上げてお湯を使う量も頻度も一気に増えます。すると、これまでギリギリ持ちこたえていた古い給湯器が、負荷の増加に耐えられず一気に不調を起こすケースが目立ってきます。
さらに、寒くなってから「お湯が出ない」となると入居者にとっては死活問題です。当然すぐに修理・交換の連絡が管理会社や大家さんに入り、対応を急がなければなりません。これが毎年11月前後に集中するため、業者側も繁忙期に突入し、結果として「予約が取りづらい」「工事まで日数がかかる」「部材の入荷待ちが発生する」といった状況が起こりやすくなります。
◆ピーク時に交換すると起こりやすいこと
- 希望日に工事の予約が取れず、入居者を数日〜1週間ほどお待たせしてしまう
- 給湯器本体の在庫が不足し、機種の選択肢が限られる
- 緊急対応が優先されるため、計画的な交換の日程調整がしにくい
- 繁忙期のため、工事費用が通常期よりも割高になる場合がある
特に困るのは、入居者が「お湯が出ない」状態のまま数日間過ごすことになってしまうケースです。
真冬にお湯が出ない生活は想像以上に大きなストレスで、クレームや退去のきっかけにもなりかねません。
◆だからこそ、暖かいうちに動いておきたい
給湯器の寿命はおおむね10年前後といわれています。まずは所有されている物件の給湯器の設置年数を確認してみてください。8年、9年と経過しているものがあれば、それは「そろそろ」のサインです。
この時期に点検・交換の相談をしておくメリットは、思っている以上に大きいものです。
- 業者のスケジュールに余裕があり、希望の日程で工事を組みやすい
- 機種を比較検討する時間がしっかり取れる
- 複数の物件でまとめて交換する場合、日程調整や費用面での相談がしやすい
- 冬場のトラブル対応に追われずに済み、入居者にも安心して過ごしてもらえる
「まだ壊れていないから大丈夫」ではなく、「壊れる前に、余裕のあるうちに」が結果的にコストも手間も抑えることにつながります。
◆まずは現状の確認から
難しく考える必要はありません。まずは以下の3点をチェックしてみてください。
- 給湯器の設置年数(本体に記載されているシールで確認できます)
- 最近、お湯の温度が不安定になったり異音がしたりしていないか
- 入居者から給湯器に関する相談を受けたことがないか
思い当たる点があれば一度、点検や見積もりだけでも依頼しておくことをおすすめします。10月・11月に慌てて動くよりも、今のうちに一手を打っておくほうが、結果的に入居者満足にも空室対策にもつながります。
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