今回の新型コロナの影響はいまだ続いており、在留外国人の動きも予測不能です。
😥 コロナ禍を避けるために母国へ帰国してしまい、賃料が未払いのまま
😕 入居していた外国人入居者が一斉に退去し、空室が続いている
😡 巣ごもり傾向で、部屋に大勢招き騒いでいる!不正入居もしていそう!
などなど、悩まれているオーナーさんも多いのではないでしょうか?
今回はコロナ禍を含め、このような非常事態の時、
外国人入居者に対してどのような対応を取ればよいか。
また外国人入居者にどのような動きがみられる可能性があるか。
調べてみました。
■コロナ禍を受けて、外国人入居者の動き
・入国制限政策を受け、一斉退去
コロナウイルスの世界的拡大を受け、各国が突発的に
入国制限や渡航禁止要請を発表しています。
これにより、留学生を中心とした在留外国人の方の中には
帰国を余儀なくされる人も多かったようです。
さらに4月以降新たに入居する予定だった方も日本に来ることができず、
現在、空室に悩んでいるオーナーも少なくありません。
・アルバイトの営業自粛・雇止めで困窮
留学生の中には、コロナによる営業自粛や雇止めの影響を受け、
収入が途絶えて困窮する方も出ています。
家賃どころか日々の食費すらままならないと、
頭を悩ませている方も少なくないです。
・自宅でパーティー。不正入居。騒音問題等トラブルも
自宅で過ごす時間が増え、親しい仲間を呼んでパーティーをする方も中にはいます。
さらに、困窮した仲間を呼び、無断で同居するケースもあります。
部屋が乱雑に扱われた末に、無断退去され、
最悪、敷金を回収できないというトラブルも発生しています。
■まずは外国人入居者の現状を知り、情報を提供するべき
・勤務先、緊急連絡先の再確認
帰国した人の中には、本当は賃料や退去にまつわる手続きをしたいのに、
日本で使用していた携帯などを解約してしまい、連絡が取れないという方もいます。
こうした場合にも入居者の職場や友人から連絡を取ってもらえるよう、
緊急連絡先は一年に一度確認しておきたいところです。
・支援策や交渉もできることを告げ、手助けする
在留外国人の方に対しても、国・自治体から住まい・雇用などについて
様々な支援が出ています。
ただ、その情報が届かない外国人の方もいます。
外国人の住まいやお仕事をサポートするグローバルトラストネットワークスでは、
英語、タイ語、ネパール語、ブラジル語など
様々な言語で支援の情報を伝えています。
ぜひ活用しつつ、情報をお届けしてください。
簡単手続き!特別定額給付金の申請方法について
https://www.gtn.co.jp/feature/
またこちらでは外国人向けに日本の賃貸住宅のマナー等を説明した動画を
配信しています。日本人入居者であっても、「知らなかった!」と言われそうな
マナーが補完されていますので、ぜひご覧ください。
外国人向け賃貸住宅入居ガイド
https://www.gtn.co.jp/business/rent-warranty/guide/
・困った時は相談してもらえるよう、関係づくりをする
外国人の方は大家とのトラブルを避ける傾向が強く、
きちんとコミュニケーションをとれば、解決するトラブルも多々あります。
家賃の減額・支払期日を伸ばす・後日追納などに対応している大家さんは
是非そのことも伝えてあげてください。
😥 「家賃が払えないと追い出される!」と思い詰めた末に夜逃げなどされては
元も子もありません。
日本に住んでいる外国人の方であれば、最低でも片言の日本語は話せます。
ひらがなで手紙を書く。ゆっくり、はっきりと言葉で伝えるなど、
コミュニケーションをとることをしっかり意識して、対応してあげてください。
■今後の外国人入居者の動きと大家さんにできる事
現在はまだ不要不急が避けられていますが、今後は留学生や就労者など、
必要性の高い人たちから動き出すと言われています。
「オンライン仲介」も活用され、数は少ないものの、
おうち探しをする外国人の方もいらっしゃいます。
また、築古で普段日本人に避けられている物件でも、
コロナによる収入ダウンなどで、借り手がつく可能性もあります。
大切なのは間口を広く開け、入居者を呼び込むこと。
例えば、LIFULL HOME’Sでは外国人や高齢者、被災者などのおうち探しで
相談に乗れる不動産屋さんをピックアップした
FRIENDLY DOOR
https://actionforall.homes.co.jp/friendlydoor
という紹介サイトもお届けしています。
自分の不動産の入居者層、状態に合わせて、仲介会社を吟味することも
今できる一つの対策だと思います。
取り急ぎ、自分の物件の入居者の状態を確認することが一番!
お手紙や訪問などで、状況確認をして、
相談やお手伝いができそうなことがあれば、
積極的にコミュニケーションをとりましょう!