理解してもらう掲示物の秘訣

ゴミ出しや改修工事、騒音などなど…
トラブルを未然に防ぐ方法として「掲示をする」ことは
とっても大事。

しかし…
 😕 「掲示物?そんなの見てない!」
😡 「あるのは知ってるけど、長ったらしくて読んでないよ」
😥 「誰かのいたずらでビリビリになってるんだけど…」
など、伝えたいことが伝わらないことも。

大切な情報源、掲示物を入居者の皆様にしっかり届けるためには
どうすればいいのか、考えてみました。


■ 入居者がどこを通るのか考えて設置
掲示板はポストの横やエントランスに設置されることが多いですが、
みんながそこを見てくれるかと考えると…
 😀 エントランスのドアをくぐって、ポストから郵便物を回収。
その後はエレベーターや階段を使って部屋へ直行。という動きが普通。
そう考えると、ポスト横の掲示板以外に
エレベーターホール
ない場合は
・1階の階段を上るとき必ず見る壁面
だとよいかもしれません。

■掲示板が見苦しくなく、散らからないようにする
壁やガラスなどに直接貼ると、
テープ跡がついたりして、見苦しいと感じる人もいます。

存在感を出すのであればイーゼルの使用もおススメ。
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また、最近は黒板を使ってチョークアートでのウェルカムボードも人気。
教室もたくさんあります。
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掲示物とチョークアートをうまく組み合わせれば、
注目度も上がりますよね。

壁にテープで貼る場合でも
掲示物をラミネートして両面テープで貼る
とスマートに見えます。
テープの汚れが見えないよう、
・サイズを掲示物はA4で固定
・同じ場所に貼る
といいでしょう。

ラミネート(下敷きのようなつるつるしたプラスチックに挟む方法)をすれば、
落書きされる心配も減ります。

■最新の情報を見てもらうために整理
古い情報や同じ情報がずっと貼ってあると、
次第に掲示板を確認してくれなくなります。
また紙のサイズや方向がバラバラだと見た目も汚いです。
・掲示板を埋め尽くさないように、貼るものの取捨選択
・縦横、サイズを揃える
・常に掲示しておきたい注意喚起は掲示板以外に掲示
すると、入居者がど情報の優先度をつけやすく、
気にしてみてくれるので、◎です。

■文字は大きく簡潔。図画や絵で広くアピール
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2枚のチラシがありますが、どちらが分かりやすいですか?
パッと見たとき、おそらく左が見やすいという人がほとんどだと思います。
・箇条書きで簡潔に
・色も2~3色程度
・ゴシック体など文字が太いフォントを使用
・伝えたいことを一番大きく
・明るい色を背景。濃い色を文字に使うのが基本
 あるいは濃い背景に白文字
注意喚起の掲示物は以上のことを抑えれば、伝わりやすいものとなります。
また
・黒枠で囲うと、喪のイメージがでて、縁起が悪い
という方もいらっしゃいますので、余計な飾りは付けないほうが無難でしょう。

もう少し細かい内容が伝えたい場合や、期間限定の情報については、
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・掲示日付、掲示期間を記入する
・誰からのお願いで、なにかあったときのためにも名前や連絡先を書く
・入居者全員に向けてか、駐車場利用者にか、など宛先を書く
・内容は簡潔に
を心がけましょう。

 

他にも掲示板の近くにスポットライトをつけ、
人感センサーを設置して、人が来たら、掲示板を明るくして目を引く、
といった方法を試している方もいらっしゃいます。

残念ながら、どんなに工夫をしても掲示板を見ない方もなかにはいらっしゃいます。
室内に入って、入居者に協力してもらうような消防設備点検、
ガス給湯器の点検などは各戸へ手紙を投函することも必要でしょう。

掲示板はオーナーと入居者をつなぐコミュニケーションツール。
有益に利用して、お願い事が多くても、満足度につなげるような
工夫をしていきましょう。

意外な危険!子どもを守る物件づくり

6月、東京都内にて、7歳の子供が友人とかくれんぼをしていて、
エントランスに設置された宅配ボックス内に閉じ込められる事故が発生しました。

これから暑くなる中で、狭い宅配ボックスに閉じ込められてしまえば
熱中症で命にもかかわる事態になってしまいます。

夏休みには、自分の、おじいちゃんおばあちゃんの、お友達の
マンション敷地内で遊ぶ子どもも増えてきます

今回は予測不可能な、子どもの事故を防ぐため
なにができるか考えてみました。


 ■宅配ボックスから出れなくなった!
子どもが宅配ボックスで遊んでいて、出られなくなったという事故は
たびたび報告されています。

いずれも複数人で遊んでいたため、発見も早く、大事に至りませんでしたが、
長時間放置された場合には大きな事故につながる可能性があります。

この機会にお手紙を投函し、子どもが遊ばないように注意するようお願いしたり、
内部に緊急解除用のレバーが設けられている宅配ボックスならば、
そのことも周知しておいたほうがよいでしょう。

■階段や遊具の手すりの腐食に注意
共用部の瑕疵が原因で事故が起こった場合、
責任は大家さんにあります。

特に手すりは、子どもが全体重をかけたり、引っ張ったり、
思わぬ使い方をされることもあります。

大人が普段行かないような非常経路にも
遊びに行ってしまうので、
放置しているサビや腐食部分があるならば、改修を検討したほうがよいでしょう。

 ■車の死角に入り込む子ども
親と一緒に車に乗り込む子どもでも、時として予想できない行動に走ります。
運転マナーを呼びかけるとともに、
車と歩行者が利用する動線を明確に分けることが大切です。

一度マンション内から駐車場まで歩いてみて、
歩くスペースが確保できそうなのであれば、
線を引いて、歩道を作ることもよいでしょう。

また車の後ろに歩行者が歩くスペースがあるならば、
車止めはきちんと設けると、運転する人も安心できます。

■自分の物件にいる子は我が子も同然と考える
子どもに関するトラブルは子どもを叱るだけではなく、
親にも危機意識を持ってもらい、叱ってもらうことが大切です。
また同じマンションに住む人たちに見守ってもらうためにも、
各戸への注意書き(お願い)をポスティングすることが効果的でしょう。
・具体的にどこで、どの時間帯にトラブルが起こっているか
・クレーム対応ではなく子どもを守るためにお願いしている
・こうしたトラブルが繰り返され、事故やケガがあった場合、
 管理側では責任を負いきれない
・みんなで注意していこう

子どもに対しては、トラブルのあった現場にわかりやすい掲示をしましょう。
「ここで遊ぶと危険!うるさくしない!」
など簡潔に注意を促しましょう。

■駐車場で、マンション内で!子どもが狙われている!!
過去10年で未成年者を対象にした被害は2倍近くになっています。
窃盗や強盗や傷害、強制わいせつ、逮捕・監禁及び略取・誘拐など
さまざまな危険に子どもたちはさらされているのです。

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子どもが被害にあう場所として一番多いのは「駐車(輪)場」「共同住宅」。

10年前にはマンションの高層階から、
通り魔により男の子が突き落とされる痛ましい事件を覚えている方も
いらっしゃるかもしれません。

「駐車場や駐輪場」では、窃盗の被害が多いそうですが、
車に連れ込んでのいたずらや誘拐もあり、安心はできません。
あなたの物件が犯行現場になることもあり得るのです。

 

😕 「ルールを守らず、言うことも聞かないから、こんな目にあうんでしょ?」
👿 「子どもを注意、守るのは親の役目でしょう!?」
と思う方もいるかもしれません。

しかし、子どもを守ることは、物件を物理的に守るだけではなく、
物件の活気や明るい雰囲気を守ることにもつながります。

 😥  「子どもが不安がるから、マンションの住民同士の挨拶を禁止してほしい」
というマンションもあるそうですが、セキュリティを考えると
マンション内で人と会ったら誰でも挨拶をする
「あなたを認知しましたよ」というサインが
悪いことをしようとしている人には非常に効果的です。

お互いがお互いを見あえる環境を大家さんとして
積極的に作って、長期入居につなげていきたいですね。

 

 

1年で30時間!エレベーターの不満が物件の不満に!?

みなさんのマンションにはエレベーターがありますか?
 😕 「4階建て以上なら、エレベーターがないと嫌」
という人も多いかと思いますが、その一方で
😥 「男の人と密室のエレベーターに二人っきりになると怖いかも」
😡 「エレベーターの待ち時間が長い!」
😐 「エレベーターの壁紙がびりびり。臭いも気になる」
とエレベーターに悩みや不満を持つ人も。

毎日使うエレベーター。
待ち時間を合わせて往復5分使うと考えると、
一年で30時間以上利用していることになります。

絶対使わなきゃいけない、避けることができない部分に
不満を感じると退去の原因に 😯 ??!!

今回はエレベーターにとって大事な要素である安全、快適さ
高め、長期入居、新規入居につなげる方法を考えてみました。


■マンション全体のセキュリティもアップ!安全面を強化
●防犯カメラ
一番安心できるのは「防犯カメラ」。
24時間安全を提供できる防犯カメラが設置されていて、さらに
「防犯カメラ作動中」と掲示があるだけで
セキュリティの高いマンションだと安心できますね。

■ガラス付き窓
密室感をやわらげる効果もありますし、
中で何が起こっているかわかりやすく、防犯効果を発揮します。

■乗り場ディスプレイ
・エレベーターの内部が見える
・ボタンが押されている階数や待ち時間がわかる
などが設置されていると、子ども一人でも
安心してエレベーターを使わせることができます。

低層階の人なら、階段を使うかの判断材料にもなり、
マンション利用の効率化にもつながりそうですね。

■事故防止センサー・ブザー
子どもからお年寄り、ベビーカー・車いすを使用される方にとって
ドアでの挟み込みは怖いですよね。
ペット可物件ではドアに挟まれたリードが巻き込まれ、
ペットだけでなく
飼い主の手首も骨折という事故も増えているそうです。

・挟み込みを検知し、ドア開くセンサー
 (ひもなど細いものも感知するものであればなお良い)

・ドアが閉じるタイミングをブザーでお知らせ
最近のエレベーターであれば、かごと乗り場のすき間が縮小されているそうですよ。

■みんなが使いやすく、快適!マンション全体の評価もアップ!
●車いす、お年寄りに配慮
エレベーターに備え付けられている鏡は、エレベーター内で
方向転換できない車いすの方のためにつけられていることを知っていますか?
今後、入居者も高齢の方が増えてくる中で、そうした入居者も受け入れられる
設備の取り付けは必須になってきます。
・車いすの方に対してはもちろん、防犯面でも役立つ鏡
・車いす、子どもでも手の届く横型操作盤
・足の悪い方の支えとなる手すり

●マンション全体のイメージが決まるエレベーターのデザイン
エントランスも含めて、エレベーターのデザインを見直すことで、
ターゲットに届くマンションのコンセプトが定まります。
・マンションの印象も変わるエレベーターの扉や壁、床の色
塗装だと使用できない時間やにおいが気になるため、
安価で素早く行うことができるシート施工がオススメです。
傷ができにくく、汚れや落書きをすぐ落とせる素材もある上に、
木調など塗装には難しい表現もできるのもいいですね。
・照明をLEDに変えて省エネルギー性能の向上と照明の長寿命化
・台車などで傷つけられないように、壁面の下部を保護板で守る
壁や床の色に合わせ、アクセントとして色を選ぶとGOOD!

●使う人の体と心を安らげる場所
・乗った人が心癒されるアートを展示
朝出勤する人、夕方疲れて帰る人。
そんな人が毎日使うエレベーターに心癒される
アートがあれば、居住者の励みになります。
弊社が入っているテナントビルには3基あるのですが、
どのエレベーターにも写真が飾ってあり、月一でかけ替えられます。
エレベーターごとに違う写真なので、どれに乗るかの楽しみもありますし
季節にあった写真を見ることで、元気がもらえますね。

・意外と助かるエレベーター前に荷物置きやソファ
スーパーの袋を持って、エレベーターのボタンを押したり、
下に下がってくるまで待ったり…ほんの少しの時間ですが
ちょっと荷物が置けるテーブルやソファがあると、
「助かる~」という気持ちになりますよね。

 💡 NG!マンション全体のイメージを落とすエレベーター
・掲示物
みんなが見れるよう、掲示物をエレベーターに貼っているマンションもありますが
階数やボタン、鏡を隠すように貼るのはNG。
引っ越しやリフォームなどがある場合、業者に壁を保護する養生を貼られ、
掲示物が隠されるなんてこともあるので、要注意!!
掲示物はエレベーターに乗って降りるまでの時間で読み切れるよう
簡潔に、大きく、わかりやすいものとするよう心がけましょう。
破られたりしないよう、ラミネートファイルで加工することもおススメです。

・貼りっぱなしの養生
エレベーターを傷つけたくない思いは分かりますが、
フェルトなどの養生は、作業が終われば外すことをおすすめします。
ほこりが吸着し、とても不衛生です。
特に湿気がひどい季節になると臭いもでてくるので、
傷ついたら、シート施工で直すと考え、不必要な養生は処分すべきです。

 

エレベーターの寿命は30年近くと言われていますが、
メンテナンスの契約が20年となっているエレベーターも多いです。
そうした機会にエレベーターを見直すことも大事。
使いやすく、安心で、住んでいて満足できるような環境づくりを
エレベーターからもしてみましょう。