テレビよりスマホ!ネット環境の満足度がポイント!

 平成26年全国消費実態調査(総務省統計局)を見ると、
40歳未満の単身世帯では
男性が テレビの普及率 83.1%、スマートホン 78.6%
女性が テレビの普及率 93.7%、スマートホン 88.4%
と、テレビの普及率にスマートフォンが大きく迫っていることが分かります。
テレビの普及率は低下傾向にあり、
若者のテレビ離れ、ネット志向の強まりが見えてきます。

「これがあれば家賃が高くても入居が決まる」設備ランキング1位に輝く
インターネット設備は、もはやライフラインとして考えてもよいでしょう。

ネット回線使用無料を取り入れるオーナー様も多いかと思いますが、
同時に増えているのが「インターネットに関する入居者からのクレーム」。

せっかくのインターネット設備を物件のマイナスにしないために
今日は意外と知らないインターネット設備について、考えてみました。


  😐 「インターネットが全然つながらない」
😡 「速度が遅すぎる!」
といった経験はみなさんにもあるかもしれません。

😕 そもそもネットの「遅い」「速い」ってなに?
ネット回線の混み具合によって、データ送信の速度が変わります。
回線の種類は「光ファイバー」と「同軸ケーブル」の二つに大きく分かれます。回線
光ファイバーは大きな容量を扱うことができて、
混雑が起きにくく、快適にネットを楽しむことができます。

ただ、その分価格が割高になります。
回線2
また回線を多くの部屋でシェアしてしまい、
各戸の利用が重なると、回線が混んでしまいます。

光ファイバーでなくても、使用する部屋を絞ったり、
施工がしっかりしていれば、速度が安定する場合もあります。

光ファイバーをうたいながら、
建物までは光ファイバーで、そこから各戸へは別のケーブルを使用することも
よくあるケースだそう。

どのような施工をするか。
一部屋当たり、どのくらいの容量が必要か、ということと
価格のバランスを見極めることが必要です。

 

 😕 「前まではこんなにクレームがなかったのに…」という物件は
もしかしたら、容量が足りなくなってしまっているのかもしれません。

有料動画配信サービスの利用者が、年々増え続けたこともあり、
ネット通信量は2年で倍増しています。

またインターネットに関して知識を持つ入居者も多く
「通信速度」を気にして、快適なネット環境を実現できる物件か
厳しい目を向けられていることもあります。

どうしてもコストを減らしたい…と割安さだけを追求し、
一本のネット回線を何十戸でシェアしたり、
技術不足の業者の施工不良で接続トラブルが起こったり…
安さには理由があることを肝に銘じておきましょう。

せっかくつけたインターネット設備が無駄にならないよう
しっかり、知識を身に着けて、導入しましょう。

夏の雑草必勝法!?

夏に向かってにょきにょきと伸びてきた雑草。
見た目が悪くなるのはもちろん、毛虫などの害虫が発生しやすくなり、
ごみが捨てられたり、最悪放火、あるいは火災時に一気に火が燃え広がることも。

今回は面倒だけどやっておかなくちゃいけない。
雑草取りについて調べてみました。


■作業時間・時期
雨のあった翌日や早朝は土が柔らかく、草が抜きやすくておススメです。
暑い中長時間の作業は危険なので、
朝や曇りがちのタイミングを狙って、作業を行いましょう。

草が小さいうちに除草剤を撒いておけば、
その後抜く必要もないのですが、
背が高いと除草剤を撒いた後抜くという作業が発生するので、
できるだけ、草の背丈が小さいうちに対応したいですね。

 

■装備
草むしりの天敵は日差しと虫。
しっかりと対策をしないと、後々大変なことになります。
・麦わら帽子などかぶり、頭部を守る。ネット付きだとなおよし
・首元に水で冷やしたてぬぐいなどを巻く
・腕カバー、あるいは長袖。ズボンも長い丈のものを
・日焼け止め、虫よけスプレーをふっておく
・一部を重点的にするなら、ガーデンパラソルなどの日よけもおすすめ
・膝をつくと楽、と言う人には膝パッドもおすすめ

ラジオでも流しながら、作業時間を考えつつ、
しんどくなりすぎないように、努めましょう。

目に見えて成果が出たほうが、気持ち的にも楽なので
・一番きれいにしたいところ
・狭い範囲
を優先的に始めると良いでしょう。

 

■除草剤
粒剤と液剤がありますが、使いやすさとコストパフォーマンスの点から
巡回清掃では液剤がおすすめです。
草が枯れるまで通常2~3週間要しますので、
定期的に短い時間でも寄って、対処するのが理想です。

広範囲にはシャワータイプ
巡回清掃にはスプレータイプ が使いやすいでしょう。
液を吸わないように注意して使用しましょう。

また除草剤の原液を購入して、じょうろに入れて水で希釈するのも
コストが低く、おすすめ。

ただ、ペットを飼っている、お子さんがいらっしゃる入居者がいる場合は
除草剤の種類にも気を付けたほうが良いです。
食品由来成分でつくられた無農薬除草剤の使用するようにしましょう。
またコンクリートやタイルのすき間から生えてきた雑草には熱湯も比較的有効です。

 

■手作業の除草
根から抜けば、次に雑草が生えるのも後になりますよね。
おすすめなのが「ねじり鎌」。

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仁作 ステンレス製 ねじり鎌 No.100
富田刃物

土の表面をかきとりながら、草も根も掘り起こすことができます 😉 

 

■虫
草にはあらゆる虫が潜んでいます。
かゆみや腫れ、時には高熱を出してしまうことも。
・軍手
・長袖
・虫よけスプレー(蚊取り線香)
で対策するのはもちろん、
植木鉢や木、土などに巣をつくる蜂にも注意が必要です。

暑い中、なかなか雑草をすべてなくすことは難しいですが、
放置すると、見た目も悪いので、できる限りこまめに対応しましょう。
草が生えるのがいや…というなら
夏の間だけでも砂利を敷く、防草シートで日を遮り、
草が生えないようにするのも手です。

くれぐれも、身体に無理のない程度に草むしりしてください。 😉 

 

物件が浸水!大家は何ができるのか?

平成30年7月の西日本豪雨で浸水被害にあわれた方、関係者様、
お見舞い申し上げます。

平成で最大被害の豪雨災害となった今回の大雨。
水被害にあった家屋の対処や、大家としてどんな対処をすべきか、
調べてみました。


水被害にあった家屋の対処について
「震災がつなぐ全国ネットワーク」が作成している資料を参考に見ていきます。http://blog.canpan.info/shintsuna/
(被災地でお困りの方へ「水害にあったときに」~浸水被害からの生活再建の手引き~の冊子版配布を受け付けています。詳細はHPをご確認ください)

■公的な支援を受けるために…
1.被害状況の確認
罹災証明書の取得、保険金の請求のために
被害状況が分かる写真を撮ってもらいましょう。
・被害の様子が分かる写真を撮る
・家の外を4方向から浸水した深さが分かるように撮る
・室内の被害状況も分かるように撮る

2.管理会社、保険会社に連絡
入居者から直接連絡があった、または物件の被害を確認したら
管理会社や保険会社に連絡しましょう。

火災保険においては、台風、暴風雨、豪雨等による洪水、
高潮、土砂崩れ等による被害が補償の対象とされています。

台風による強風による損害は「風災」の補償対象、
台風で大雨が降り、床上浸水・洪水、土砂崩れなどは「水災」で
補償されますが、この「水災」の補償を抜くことで、
保険料が安くなるプランや
または長期契約により水災の補償がない
火災保険(住宅火災保険、普通火災保険)もあります。

ハザードマップなどを確認し「絶対に水災はない! 😡 」と言えるので
あれば、水災のないプランでも良いかもしれませんが、
異常気象により、どこでどんな災害が発生するか分からない昨今、
水災保険もきっちり入っておきましょう。

水災保険に入っていなかった場合は、
金融機関から修繕費用の融資を受けたり、
都道府県、市町村からの復興支援をチェックしてください。

3.罹災証明書の発行を受ける
補償金の申請をするために「罹災証明書」を被害にあってから
2カ月以内には発行するようにしましょう。
市役所・町村役場あるいは市町村HPで「罹災証明申請書」が
頒布されていますので、そちらに記入の上、
写真、位置図、申請者印鑑(認印課)を担当課へ提出ください。

ただ、今回のような大規模災害では、申し出がなくても
全戸調査が行われ、発行までには数週間から1か月以上かかります。

■大家のやるべきことは?
天災での入居者の持ち物や部屋への損害について、
大家さんは入居者に対して、損害賠償責任を負いません。
同様に大家さんが入居者へ建物の修繕についてお願いすることもできません。

ただ、大家さんは入居者が再び家に住めるように修繕する義務があります。
賃貸借契約によると、物を使える状態で提供することが前提となっているので、
貸した物が壊れて使用に支障が生じた場合には、
貸した物を修繕しなければなりません(民法606条1項)。

大家さんが修繕義務を負うのは、以下の通りです。
1.大家さんが契約上提供すべき設備であること
2.壊れたり汚れたりした原因が借主にないこと
3.壊れたり汚れたりしたことにより、建物の利用に支障があること
4.修繕が可能であること

床上浸水の場合は、
1.被害は貸している建物自体である
2.天災により浸水
3.借主の建物の使用に支障が生じている
4.修繕は可能
なので、大家さんは住居を修繕する義務が発生します。

しかし、建物が泥水に浸かり、建具の入れ替え、
エアコンや湯沸かし器などの設備が取り替えとなると、
多額の費用が掛かります。

4.経済的に修繕が不可能
となった場合は、賃貸借契約自体が終了となります。

■共に住居を片付ける
床下だから、住むには問題ないと思って、濡れた家をほっておくと、
後からカビや悪臭が発生して、生活に支障が出ます

ボランティアセンター、市町村、社会福祉協議会に相談すれば、
お手伝いを頼むこともできるので、お願いしましょう。

ふすまや障子、エアコン室外機、
トイレ・風呂釜は綺麗に洗って、乾かせば使える場合もあります。

 

大家さんにとっても入居者にとっても、大事なお部屋であり、
被害にあった土地も、暮らしていた大事な地域です。

災害リスクがまったくない物件は、ありません。
どんなに準備しても、被害がないという保障はありません。

災害が発生し、その後、なにができるか。
自分や家族の安全と共に、入居者や物件のこと、
今一度考えていきましょう。

 

地震発生!そのとき大家は…?

6月発生した大阪北部で最大震度6弱の地震。
高槻・茨城エリアでは一時ガス・水道の供給が停止。
入居者様の対応におわれた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

大家さん、管理会社さんから
 😥 「事前に対策しておけば良かった…」
という反省の声が多く聞こえてきます。

今回や過去の震災を振り返り、
地震のリスク対策を考えましょう。


■安否確認
震災直後は電話が混み合い、警察や消防などへの
緊急電話がつながらない、という事態をふせぐために、
ネットワーク制限が行われます。
通常の電話がつながらず、状況が把握できない… 😕 
やはり電話以外の安否確認ができるようにしなければいけません。

・管理会社と災害時の危機管理体制を明確にする
 ・緊急連絡先の確認
 ・管理会社とのやりとり
 ・緊急に工事が必要な場合の、管理会社の判断で施工可能な範囲の決定
 ・外壁落下の危険性の通知やバリケード設置などの初期対応
など、非常時の対応をマニュアルや書面で作成することをおすすめします。

・携帯電話のパケット通信
現在では、音声通話とパケット通信を別々にコントロールできるようになったため、
メールやインターネット通信は、電話が使えなくても利用できます。
入居者様の電話番号だけでなく、メールやLINEなど、インターネット通信を利用した
連絡手段は確保しておきたいですね。

・災害伝言ダイヤル「171」
地震、噴火などの災害の発生により、被災地への通信が増加し、
つながりにくい状況になった場合に提供が開始される声の伝言板です。
電話で「171」を押し、ガイダンスに沿って、連絡を残したい人の電話番号を入力。
伝言を残しましょう。
伝言板なので、直接声は交わせず、30秒以内という時間制限もありますが、
留守番電話代わりになるので、知っておいて損はありません。

・物件ごとの避難場所を確認
入居者が避難している可能性もあります。
物件ごとの避難場所を入居者と共に大家も知っておくと、
安否確認がスムーズにとれるようになります。

・お手紙・掲示物の利用
災害時にひびなどの被害があったにも関わらず、
生活するには問題ないから、と連絡してこない入居者もいます。
引っ越しの時に重大な問題が発覚! ということがないように
お見舞い代わりにお手紙や掲示物で、被害を聞いてみましょう。
被害がそれほど甚大でなければ、
施工費が安い時期などに、「全室のリフォーム」という形でPRし、
クロスの貼り換え等と同時期にまとめて、修繕していくと、
料金的にもお得になりますね、

 

■ライフラインの復旧
今回の地震では、ガス、水道が供給停止しました。
復旧が行われる中で聞かれたのが
 😥 「メーターボックスに鍵がかかって、困る」
という声。

震度5以上の地震を感知すると、ガス漏れなどを防ぐために
ガスのマイコンメーターが自動的に遮断されるようになっています。
これはメーターの復帰ボタンを操作すれば、解除できますが、
オーナーや管理会社が、メーターボックスに鍵をかけていて、
復帰できない、というトラブルが頻発しました。

早期のライフライン復旧のためにも
 💡 メーターボックスに鍵はかけない。
 💡 周辺に放置物がないよう、入居者にも呼びかけましょう。

 

■物件の修繕
今回の地震により、外壁のクラックや窓ガラスのひび割れなどの
被害も多くみられました。
その一方で「前もって修繕していたから、大丈夫だった」という
オーナー様も多くいらっしゃいます。
未然に事故をふせぐために、外壁などの修繕、定期メンテナンスは必ず必要です。
また、今回地震の被害にあったけれど、今は問題ない。という物件も注意が必要。
地震はいつ、なんどき起こり、また1回限り、ということはありえません。
大きな被害に発展しないためにも、外壁や防振に問題がないかなど、
業者に建物の点検をしてもらいましょう。

 

■エレベーター
外壁などと同様点検をしっかりしておかないと、
いざという時、発電機が作動せず、非常電源が作動せず、
利用者がエレベーターに閉じ込められる、というような
事故も発生してしまいます。
定期メンテナンスは必ず行いましょう。

 

■地震保険
最近物件の耐震性が強化されていますが、
どんなに揺れに強い物件でも火災があれば、ひとたまりもありません。
一般の火災保険では、地震を原因とする火災による損害は免責となっているので、
注意が必要です。
掛け捨てでお金が無駄になるのでは? と思われるかもしれませんが、
安全を買うことは決して無駄ではありません。

 

 😐 分かってはいるけど、やっていなかった…

 😕 いつでも備えておかないと…と思うけど続かない

という気持ちもよく分かりますが、まずは第一歩!!
情報や機会はいくらでもあります。
諦めず、毎回一歩、一歩のスタートラインでも
折に触れて、地震対策について今一度考えてみましょう。