物件画像で見られているポイントは?

オンラインでの物件探しが一般的になっている今、
そこに掲載する情報は、入居付けを成功するために
しっかり吟味する必要があります。

アットホームの調査(2021 年 3 月頃までに賃貸物件への引越しを検討しており、現在住まい探しをしている18~50歳の男女を対象) では、
不動産情報サイトなどのインターネットで物件を探した人の 76.5%が「物件画像」
参考になったという結果が出ており、
これからの住まい探しの重要な決め手の一つといえます。

実際、お部屋探しをしている人は「物件画像」のどこを見て、
お部屋を決めているのでしょうか?

今回は2020年12月にアットホーム株式会社が発表した
不動産のプロが選ぶ!「物件画像で見るべきポイント 一人暮らし編」ランキング
元に、どんな写真を掲載すべきか考えてみました。


物件画像で見るべきポイント1位
カテゴリ別の一位をみると、上記のようになりました。
詳しく見ていきましょう!

■間取り図編 1 位 「収納の大きさ」 57.0%
1 位 収納の大きさ 57.0%
2 位 居室の形(家具の配置がしやすいかどうか)49.8%
3 位 採光面の方角(南向きなど) 44.5%
「間取り図」で見るべきポイントは「収納の大きさ」がトップでした。
住み替えの理由の一つに「収納の大きさの不満」が上位にあがってくることを見ると
納得の結果でしょう。ウォークインクローゼットかどうか、奥行きはどのくらいか
というのもポイントですが、意外と気になるのは、扉の形。
折り戸タイプや観音開きタイプは、開閉スペースを取るため、
近くに他の家具を置けなくなるデメリットがあります。

■居室編 1 位 「明るさ・日当たりの良さ」 64.1%
1 位 明るさ・日当たりの良さ 64.1%
2 位 広さ 55.2%
3 位 収納の大きさ 52.4%
「居室」で見るべきポイントは「明るさ・日当たりの良さ」がトップでした。
写真を撮影する時は、日当たりのよい時間帯に。
窓枠が白くなっても(白とび)、室内側を明るく撮れるよう、
露出補正等を使用して、調整しましょう。

■バス編 1 位 「追い焚き機能の有無」 66.7%
1 位 追い焚き機能の有無 66.7%
2 位 バスタブの広さ(足を伸ばせるか) 60.2%
3 位 洗い場の広さ 49.9%
「お風呂」で見るべきポイントは「追い焚き機能の有無」がトップでした。
物件画像では、バスタブの画像がメインになることが多いですが、
追い焚き機能など浴室リモコンがある時は、そこもきちんと見えるように
撮影しましょう。

■トイレ編 1 位 「温水洗浄便座の有無」 76.6%
1 位 温水洗浄便座の有無 76.6%
2 位 広さ・奥行き(扉からの距離) 36.1%
3 位 手洗い器の有無 28.2%
「トイレ」で見るべきポイントは「温水洗浄便座の有無」がトップ!
少し上から、リモコンがよく見えるよう撮影しましょう。

■キッチン編 1 位 「コンロの種類(IH かガスかなど)」 57.6%
1 位 コンロの種類(IH かガスかなど) 57.6%
2 位 コンロの口数(1 口か 2 口かなど) 57.0%
3 位 コンロの有無 50.4%
「キッチン」で見るべきポイントは「コンロの種類(IH かガスかなど)」がトップ。
IHかガスかどちらがいい、というのは人それぞれなので難しいですね。
あえて言うのであれば、以下の感じでしょうか。
・ガスコンロに向いていると思われる人
昔からガスコンロに慣れていている人
実際の火を見て加熱具合を知り、調整したい人
少しでも調理時間を減らしたい、短時間で一気に作りたい人
ある程度こまめに掃除ができる人
・IHコンロに向いていると思われる人
温めるのに多少時間がかかったり、熱のムラが特に気にならない人
掃除が苦手で、「拭くだけがよい」と思える人
火災のリスクを少しでも避けたい人

どちらであっても清潔感は大事。
水回りはできる限り原状回復後のお写真を掲載するようにしましょう!

■玄関編 1 位 「靴箱の大きさ」 76.2%
1 位 靴箱の大きさ 76.2%
2 位 二重ロックできるか 39.9%
3 位 広さ 38.5%
「玄関」で見るべきポイントは「靴箱の大きさ」がトップ。
アットホームが過去に行った調査 では、一人暮らしの社会人が持っている
靴の数は平均 8.0 足でした。
靴が10 足くらい入るかどうか、また女性であればブーツなど
丈の長い靴を収納できるかもポイントになっているようです。

■共用部編 1 位 「自転車置き場の有無」 73.9%
1 位 自転車置き場の有無 73.9%
2 位 ゴミ置き場の仕様・キレイさ 61.5%
3 位 宅配ボックスの有無・仕様 57.4%
「共用部」で見るべきポイントは「自転車置き場の有無」がトップでした。
自転車を利用したいという人はもちろん、
それ以外の人にも自転車置き場は重要な情報源です。
 😕 子供乗せの自転車が多いから、小さな子どもが多いのかな?
 😐 自転車のかごにゴミやチラシが入ってる。放置自転車がそのまま?
 😛 きちんと整頓されてる。管理がきっちりされてそうだし、入居者層も良さそう
など、物件全体の雰囲気が見えてきます。
これは2、3位のゴミ置き場、宅配ボックスでも同様のことが言えますね!

■周辺環境編 1 位 「近隣コンビニの有無」 79.3%
1 位 近隣コンビニの有無 79.3%
2 位 近隣スーパーの有無 78.1%
3 位 最寄り駅から物件までの道(明るさ、坂の有無など) 59.7%
「周辺環境」で見るべきポイントは、「近隣コンビニの有無」がトップ、
僅差で「近隣スーパーの有無」が続きました。
最近は特にテレワークの導入が進み、交通アクセスよりも
こうした周辺環境を重視する傾向がみられています。
物件の写真だけではなく、近くのコンビニ、スーパーなどのお店についても
写真入りで紹介すると、お部屋の決め手になるかと思います。

不動産情報サイト事業者連絡協議会(RSC)が定期的に実施している
「不動産情報サイト利用者意識アンケート」調査の結果を見ると
問合せや訪問を行う不動産会社を選ぶ際に気にする点として、
写真の点数をあげる方が圧倒的に多い結果となっています。

写真点数の上限まで、
今回ご紹介したことを参考に要点を抑えながら、写真画像を掲載していきましょう!

グリーン住宅ポイント制度開始!

コロナ禍の景気刺激策として、4月より新たな住宅ポイント制度
「グリーン住宅ポイント制度」が始まっています。

リフォーム工事は賃貸住宅も対象になっており、
断熱+バリアフリー改修などで、ポイントを発行してもらえます。

また賃貸住宅の新築も対象となり、今後のニーズを見込んで、
賃貸住宅を新たに建てたいという方にはぜひご活用いただきたい制度です。

ポイント交換できる商品は幅広く、家電から食料品まで10,000件以上!
さらに、商品だけでなく、
「新しい日常」に資する追加工事と防災工事にも使用可能です。
ワークスペースの設置工事や音環境の向上工事、
菌・ウイルス拡散防止工事などにもポイントを使用して、
よりよいお部屋づくりに努めることができます。

断熱、省エネ工事はもちろん、今後需要が考えられる
テレワーク改装にもぜひ活用できそうな制度についてご紹介します。


今回の制度は2020年12月15日から2021年10月31日までに
工事請負契約、不動産売買契約をした物件が対象。
ポイント発行申請も同様で、商品交換申請は2022年1月15日まで可能です。

対象となるのは
■新築住宅の建築・購入
契約時に建築1年以内、第三者が未入居の住宅
一定の省エネ性能を満たす
購入者等が自ら居住(1人1回)
30万~100万ポイントを発行 等
■既存住宅の購入
2019年12月14日以前に建築された住宅
売買代金が100万円(税込)以上
購入者が自ら居住(1人1回)
申請は入居後(完了前申請不可)
15万~45万ポイントを発行
同一住宅は1回まで(購入前の第三者ポイント発行を含む) 等
■リフォーム工事
工事の内容に応じてポイント発行
最低5万ポイント以上の工事
賃貸住宅へのリフォームも可
1,000万円(税込)以上は工事完了前の申請も可
上限内で同一住宅でも複数回の申請可 等
■賃貸住宅の建築
全戸がトップランナー基準で床面積が40㎡以上
棟単位で申請
戸建住宅や店舗等の併用住宅は不可
ポイント利用は追加工事のみ(2022年1月15日までの完了報告が必須)

リフォームは断熱改修かエコ住宅設備のいずれかの工事が必須であり、
耐震改修やバリアフリーは任意となっています。
グリーン住宅ポイントリフォーム
改修工事は平米数や施工箇所ごとでポイントが変わります。
細かい規定についてはグリーン住宅ポイントHPを参照に
メーカーや業者の方などと確認しながら
施工内容を決めていってください。

▼オーナー様 お役立ち情報
■リフォームのご相談
【ホープハウスお問合せ先】
◇フリーダイヤル◇ 0120-708-114
◇関西◇ 0800-111-2188
◇関東・東海◇ 0120-708-114
※リフォーム以外にも建物診断についての相談も随時受け付けています。
 皆さまからのお問合せ、心よりお待ちしております!!!
★物件の状態、オーナー様のご要望に合わせて、ご相談に応じます★

2021年賃貸マンション・アパートの家賃事情について

2020年の5月から現在に至るまで、
新型コロナウイルスの影響により入居者の収入の減少により家賃減額、
支払い期日の延期など不動産業界にもいろいろと影響がありました。
2021年の家賃市場はどのような傾向をみせているのか、
「アットホームラボ株式会社」の調査分析を参考に考えてみました。


去年、緊急事態宣言が発令されたのは4月でしたが、
3月の上旬から主要都市県内では自粛ムードが広まり、
日を追うごとに繁忙期の賃貸市場にも影響が出はじめていました。

😕 部材の納入の遅延により新築物件の完成が遅れる
😐 繁忙期を見込んで、修繕やリフォームしたのに、
  入居者さんの転勤・休校によって契約がなくなった


いろいろな問題が起こり、
家主様にとって収益を見込めなくなるなど、
賃貸経営をおびやかす未曽有の事態となっています。

2020年の家賃相場へ大きく影響したのが、
住み替えずに「更新」するケースが増えたことです。
不要不急の転居は控えられましたが、
・更新が増えれば市場に出る空き部屋が少ない
・新築物件も減少していることから市場は供給不足
・入居者が入れ替わる機会が少なく、家賃を値下げするタイミングがない
以上の点から、市場原理で売り手市場となり、家賃は上昇傾向になります。

今年の繁忙期の家賃はどうだったのか、
毎月家賃動向を発表しているアットホームが発表したデータを見てみましょう。

💡2021年2月全国主要都市の『賃貸マンション・アパート』募集家賃動向
〈平均募集家賃 前年同月比上昇率トップ3〉
※カッコ内は2021年2月の平均家賃
メルマガ使用1

メルマガ使用2
70㎡越は募集物件数が少ないため調査対象外
総合的に見ると、マンション・アパート併せて
どちらも全国的に前年より家賃の上昇傾向が見受けれます。
特にシングル向きアパートは、仙台市を除く 8 エリアで前年同月を上回りました

30㎡以下(シングル向き)に関しては千葉県が、マンション・アパート1位に 😉  
働いているシングル層にとっては、主要方面で高い家賃を払うより、
立地環境がよく通勤にも便利な千葉県が選ばれています。
千葉県はファミリー層にも人気があります。
千葉県は気軽に日帰りで大人も子供も遊べる場所がたくさんあります。
また、都心部にも近く、房総半島と関東平野の南部にまたがっているため
自然が豊かなこともファミリー層に人気の理由です。
今後もシングル層とファミリー層のニーズが減らない事を考慮すると
相場が上がっても人気の居住地だと考えられます。

神奈川県の大型ファミリー向きマンションは前年の10%超 😉 
コロナ禍の影響・テレワークやオンライン授業の拡大により、
必ずしも便利な都心周辺に居住する必要がないと考える人が増えたようです。
特に賃貸に住むファミリー層は「資産価値」のある都心にこだわる必要はなく、
都心と同じくらいの広さでより安価な郊外の物件を求める人が増えました。

カップル向きはほぼ横ばい。互いの便利さを優先 😳 
カップル向きのマンション・アパートは家賃の動向はほぼ横ばい。
家賃の安さより主要部のアクセスの便利さを重視しているのが伺えます。
家賃の比率に関しては、そこまで大幅に上昇しているわけではないですが、
家賃が上がっても、利便性の高い設備やアクセスが合致すると、
選んでもらえるお部屋になりそうです。

 ➡ 都内では秋葉原に注目!
オフィス街でもある秋葉原は山手線の駅であり、場所によって、
乗換なしの25分ほどで移動ができるため、
東京や新橋など都内の主要なオフィス街へのアクセスが便利とされています。
家賃相場も主要部と比べそこまで高くないことも選ばれる要因のひとつです 😆 

今後も全体的に家賃は上昇傾向にあります。
それでも選ばれる唯一無二の物件になるよう、
しっかり今のうちにターゲットに合ったお部屋づくりを心がけましょう。

空室対策の前に…入居者・物件の分析・把握

 🙂 「今、部屋を借りている人は、どんな人が多いですか?」
 😮 「物件のターゲットを教えてください」

そう聞かれて、正確に答えられる方は、多くはないのではないでしょうか?

そんな中で、管理会社や仲介会社から
😀 「宅配ボックスがあったほうが決まります!」
😉 「浴室テレビは他の物件にないので、惹かれる入居者さんが多いですよ」
と色々アドバイスをされ、
設備投入+家賃UPを目指すことを選ぶ人もいるかもしれません。

しかし、入居者層に見合わない過剰な投資設備は
逆に長期空室につながってしまうことになりかねません。

費用対効果が高い設備投資を行い、入居率をアップするには
まず自物件の分析・把握が大事でしょう。
今回は物件の本当の姿を紐解く方法についてまとめました。


①入居申込書から過去と今の入居者をチェック
入居申込書には入居者の情報がたくさん入っています。
過去から遡ることで、経年劣化や設備投資にどんな作用があったかも見て取れます。
年齢、性別、国籍、入居形態(人数)、転居理由、勤務先・学校、年収などから
どんな人に選ばれるか、が見えてきます。

たとえば
💡 広めの1DK、バス・トイレ別、2口コンロ、賃料・管理費込7万円
💡 28歳で物件から30分圏内の企業で6年勤続する男性が入居
という情報が出てくれば、
➡ 少し余裕の出てきた社会人。ワンランク上の部屋に住み替えか?
といったターゲットが浮かび上がってきます。
こうしたターゲットに対して、どんな部屋を作るべきか考えると
➡ 友達や彼女を連れてきて自慢のできる部屋づくり
➡ 趣味のものを飾って、自分なりにリメイクできる部屋はどうだろうか?
➡ 飾り棚や大きめのクローゼットが好まれるかも。
➡ クローゼットが複数あるなら、ひとつをワークスペースにしても〇
➡ ネットでの買い物も多そうなので宅配ボックスは必須
➡ ダウンライトや黒・紺などのアクセントクロスでスマートなデザイン
などのアイデアが出てきて、効果的な設備投資、リノベーションの検討がつきます。

②エリア内の競合物件をチェック
間取りや家賃の似た競合物件は、ポータルサイトである程度調べることができます。
それらの物件と比べながら、自分の物件の良いポイント、必要なポイント
考えることもできます。
他にも「ペット可」「二人暮らし可」「二輪車の駐車可」「高齢者可」
「 外国人可」「保証人不要」などといった条件にも注目し、
他物件に当てはまらなかった人へ間口を広げることで満室になることもあります。

③エリアの現在と今後の予測をチェック
 🙂 「ファミリー用の物件が多いから、このエリアはファミリー層が多いんだ」
そう判断するのは誤りです。
地域の需要は地域市場の変化により変わっていきますし、
それにより、物件タイプの需要と供給のバランスも変化していきます。
人口だけ見て、人が多いと判断するのも誤りで、
実は「どんな世帯が多いのか」を見抜いていくことが大事です。
そのためにはまず「地域市場」の調査が必要です。
■地域市場
企業などは東洋経済新報社から出ている「都市データパック」など
ツールを使いこなして地域市場を調べています。
専門家や管理会社・不動産会社に助言を求めることも良いでしょう。
自分で調べるのであれば「住みよさランキング」など各種ランキングも
エリアだけでなく、今どんな「暮らし」をみんなが求めているかの参考になります。
また市町村が出している「総合計画」も、今後町がどう変わっていくのかという
予想ができて、参考になります。
■近隣市場
物件の主要駅から2駅ほどのエリアは、競合エリアであり、
またそこで働いたり、学校へ通う人たちをターゲットにすることもできます。
自分のエリアがそこに比べて、高い収益が望めない場合でも、
そこのエリアにない世帯の物件や、キッチン特化やDIY可能など一工夫加えれば
2駅を飛び越え、自物件を選んでくれる場合もあります。
また、スーパーやレクリエーション施設などの地域情報も仕入れ、
入居希望者にアピールすることも大事です。

 

自物件のことは分かったけれど、それでも設備投資先を迷っているのであれば
水回りの強化をお勧めします。
①エアコン
古いものと新しいものの違いがもっとも分かる設備です。
やはり部屋の広さにあった最新式のエアコンは効きが違いますし、
電気代も変わってきます。
昨今の夏はエアコンなしに過ごせないほど暑くなりますし、
入居者の体調管理・孤独死のリスクを減らす意味でも
グレードアップしたい設備です。
②キッチン
コロナ禍の影響を受け、自宅でご飯を食べる人が増えています。
また一人暮らしでも、節約のために自炊という人が増えているように感じます。
二口コンロ、さらにシンクを広く、多目的に使用できるキッチンカウンターでも
あれば、他物件との差別化が図れます。
③浴室乾燥機
浴室乾燥機は換気や乾燥のほか、
暖房(暖風)・冷房(冷風)の機能を兼ね備えています。
一人暮らしはもちろん、共働きのファミリー層にも人気の設備です。
カビ対策にもなるので、部屋をよりきれいに使ってもらえます。

長期満室経営を実現するためには、市場動向や将来の変化予測を踏まえ、
どのターゲットを狙って勝負していくか、定めることで、
費用対効果の高い設備投資、他物件にない独自のポイント、
ターゲットを惹きつけるコンセプトが見えることが大事です。

繁忙期が過ぎた今だからこそ、仲介会社・管理会社とも連携を取り、
自分の思いを積極的に伝えていってください。