どんな仕事でも「印象深い案件」というのはありますよね。今回ご紹介するお話では、担当した物件のすごさと、また関われた事に対する嬉しさを皆さんにも共有させて貰えればと思います。
先日竣工いたしました修繕現場がとても心に残ったので共有させてください!
そのご物件は現場打ち合わせの際に初めてお伺いしたのですが、ひと目で圧倒されるような存在感を持っていました。
家に帰ってからもずっと目蓋の裏にその印象が残っていたため、ふとインターネットで調べてみると・・・
【ガウディ風マンション 建築家 梵 寿綱氏がデザイン】との事。*1 *2
このご物件のすごい所、まさに「目を奪われる」という表現がしっくりくるポイントは壁面に立派な彫刻が施されている事です。
今回はその彫刻の内のペガサス部分に関して修繕を承り、ペガサスの羽の部分は金色にしたいとの事でした。
修繕のご提案をするにあたり社内で様々な案を検討したのですが、その中の「ただ金色にするのではなく羽元からの濃淡によるグラデーションで立体感を表現する」という案をご提示させていただき、このデザインで無事決定。
完成に至るまで幾多の苦難はありましたが、完成したペガサスを下から見上げた瞬間、その美しい姿にそれまでの大変さが吹き飛ぶくらい感動し震えました。
上司からも「こういった仕事をこれからもしていきたいな!」と言って頂き、自分自身もまた本当にそうだなと思った瞬間でした。
*1 アントニ・ガウディ(1852年6月25日 – 1926年6月10日):スペインの建築家でバルセロナを中心に活動。有名な作品:サグラダ・ファミリアなど。
*2 梵 寿綱(ぼん じゅこう、 本名:田中 俊郎(たなか としろう)、1934年1月27日 – ):日本の建築家、芸術家、思想家。
1974年6月より梵寿綱を名乗り「日本のガウディ」の異名を持つ。