本日のオーナー様:
むさしコーポレーショングループ 代表取締役社長 横山篤司様
創業80年戦前より続く元名古屋駅前老舗旅館のむさし家旅館の3代目後継者。
モルガンスタンレー・キャピタル㈱に勤務していたが、29歳で生家が営む、むさしコーポレーション代表に就任。父と共に戦略的不動産経営5ヵ年計画を立て、徐々に売上改善を行った。
現在では、むさしコーポレーショングループにて、不動産オーナー経営学院REIBSなど、4社の代表を務める。
2014年5月には、家族みんなで集まれる多世代型テーマ施設として、LDK覚王山をオープンし、各メディアでも取り上げられ話題となっている。(http://ldk-k.com/)
インタビュー動画掲載!横山社長の生の声をお聞きいただけます!
Q.これまでに失敗されたことは何かありましたか?
失敗をし続ければ、いつかそれが成功になっていくと思っています。
例えば最初は物件を再開発中の間、資産を維持するために新しい代替物件をいくつか買って家賃収入を維持する戦略でした。
ですが、新しい物件を買ったときには問題が山積みのこともあります。
200坪の元事務所使用の物件でしたが、どんなにテナント募集しても埋まらない ことがありました。ニーズがない物件でいくら入居者を募集しても仕方がない、ということに気付くのに1年以上かかってしまいました。
悩んで、賃貸経営から土地活用の発想に変えたときに、このエリアに必要になっているものが何なのかを考えて、用途変更を思いつきました。
そこで、 2013年6月に色んなプロの人達を集めてこの物件の用途の発想を色々頂きました。
そうして、子どもも一緒に遊べるカフェにテナントが入っていたら・・と いうアイディアで募集したところ、テナントがいくつか入り埋まるようになったのです。
まず最初に企画を埋めてから工事、という理想な形になり、そうして生まれたのがLDK覚王山でした。失敗から生まれたものの一つですね。
➡ 失敗したこと・・・(上の動画が表示されない場合コチラから)
Q.どうやってこれまでの苦労を乗り越えてきたのでしょうか?
最後は人でした。しかも同じ立ち位置の方だけではなく、プロの方々ですね。
まったく視点が違うんですが、非常に勇気をもらえるアドバイスが多い。プ ロの方はこれまでに解決してきた同じような事例を知っているので、あなたはあと何年位苦労したら良くなるよ、と言ってもらえた時には気が楽になりました。
➡ 苦労の乗り越え方・・・(上の動画が表示されない場合コチラから)
Q.今後の夢や目標などあれば教えてください。
地主から始まる街づくりがしたいと思っています。
いいリーダーはしっかり地域貢献のことを考えるが、最近はイメージの良くない地主もいます。
街づくりの話になっても、いくら儲かるのか、から入って しまう。リーダーがそうなると地域全体がそうなってしまうので、どこかで地主が勉強しないといけない。例えば成功している街が何かを知る。
僕はよく六本木ヒルズを参考にするのですが、たった1棟のビルオーナーであった森稔さんが街をつくったんですよね。
六本木ヒルズは築12年ですが、家賃が下がらないどころが認知度があがってきて10年目が過去最大収益だったそうです。不動産は時代を経て賃料が下 がるのが通常ですが、上がっていく不動産は面白い。これは賃貸経営だけでは難しく、ニーズを捉えて必要とされるビルは家賃もあがっていくんです。
僕は子育てを中心とした地域づくりがしたいと思っています。子育てに優しい街をつくるには、子育てに優しいビルを作るのがまずやるべきことだと思いました。
「LDK覚王山」はイベントをやりたい方に無料で貸し出ししています。
これまで、地域のママさんは子育てワークショップなどを本当はしたかったけど、求めているようなビルはなかった。そういった身近な人たちのニーズをマッチさせた時に、どんどん人が集まってきました。
1年で300企画以上入っているし、メディアにも取り上げられてきています。
また、行政に参画してもらったり学校とのコラボも行ったり、テーマを持たせたらどんどん広がってきて、そんなカフェが入ったマンションということで家賃もアップしてきました。
六本木ヒルズのように年数を経ても価値が下がらないビルをつくる。それを地主がやっていくことが、街づくりに繋がっていく。そんなことをやりたいと思っています。
➡ 今後の夢や目標・・・(上の動画が表示されない場合はコチラから)
Q.他のオーナー様に向けて、アドバイスなどあればお願いいたします。
オーナーが、プロの人と、「人と人」で付き合った方が良いと思っています。
プロは私たちの悩みを解決してくれる人です。よくやりがちなのは、業者と して見てしまうこと。ある程度見分けられる知識を自身も持ちながら、信頼できる業者を見分ける。そして、業者としてではなく、人として付き合っていくこ と。
また、アドバイスとしては、うちの父は、「65歳になったらお前に代表権を譲る」と宣言しました。そうなると自分はあと何年で継がなければならな い、という意識が芽生え、明確に責任を持って、それまでにある程度計画を立てて勉強してのぞめました。ですので、引き継ぐ前に、予め宣言することは非常に重要 だと思っています。
結局、自分の場合は、父親にもう少し一緒にやろうかと自分から言えたので、今も共同代表でやっています。そういった親子関係、信頼できる家族関係もしっかりしていれば、万全なのではと思います。
➡ アドバイスやメッセージ・・・(上の動画が表示されない場合コチラ)
横山社長、ありがとうございました!!
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