今では「インターネット無料物件」も定番となってきましたね。
全国賃貸住宅新聞の企画「人気設備ランキング」でも例年上位に入ってきています。
賃貸住宅新聞調べ「入居者に人気の設備ランキング2018年版」
他の物件との差別化をしたい人にとって
有力な設備投資として長らく親しまれてきたわけですが、
現在新築・築浅の多くには標準装備されており、
今では特別なものではなくなってきているようです 😐 。
今回はインターネット無料のメリットと
日々進化し続けるインターネットの中でも
どんなものを導入すればよいか、調べてみました。
■インターネットが無料である事のメリット
➡ 入居者視点
入居者が個別に回線を契約すると
毎月5000円程度の通信費がかかってしまうため、
通信費を節約したい若年層にとってインターネット無料物件はお得感があります。
➡ オーナー視点
導入するにあたっては
物件のオーナーが導入時の施工費と月々の通信費を負担することとなりますが、
インターネット無料に変える事で入居申込が増えれば
空室を減らせるため月々の家賃収入は増える事になります。
入居者にとってもオーナーにとってもお得なわけですね 😉
■需要と供給はどうなのか
それでは、現在の需要と供給はどんな状況なのかを見ていきましょう。
➡ 供給
通信会社MM総研によれば提供戸数は4年連続で毎年10%強ずつ増加。
傾向として東京23区内よりも東京23区外における割合が大きく
東京23区外新築物件の68.9%が「インターネット無料」となっているようです。
しかし、築浅ほど導入比率が高くなっているのは
東京23区内でも同様の傾向がみられるため、
今までは「あったら嬉しい設備」だったインターネット無料が
この先「あって当たり前の設備」として扱われそうです。
そうなった時、未導入の物件は入居希望者の検索から除外されてしまう 😯
危険性もあるためいずれにしても導入を検討する必要があるのかもしれません。
➡ 需要
マイナビ賃貸によると住みたい物件を検索する際の条件として
「インターネット利用無料」にチェックを入れる人が年々増加しており、
3年前は40番目だったものが19年3月では23番目に飛躍しているのだとか。
「インターネット無料」の支持層は大学新入生の男性。
若年層はテレビを見ずに、スマホやタブレットでニュースやドラマなどを
視聴する傾向にあるため、学生が多く住む地域に物件がある場合には
いち早く導入する事が空室対策として有力になりそうですね。
■導入の注意点
導入するにあたって気を付けたい事があります。
それは「速度」です。いくら無料でインターネットが使用できたとしても、
その速度が遅くては入居者はメリットではなくむしろストレスを感じてしまい
クレームへと発展してしまう可能性があります。
そうならないために気を付けること
1.1個の光回線に繋がる戸数を増やしすぎないこと
💡 テレビよりスマホ!ネット環境の満足度がポイント!
2.光回線と部屋を繋ぐ回線も光回線にすること
快適にインターネットに接続できることは重要です。
■「5G」との住み分け
携帯電話の次世代通信規格である「5G」に4Gから移管されれば、
1つの携帯端末で100個以上のIoT機器に繋がれるようになります。
それは通信速度が劇的に向上し、
2時間の映画を3秒でダウンロードできるようになる 😀 と言われています。
そうなったときに通信料金の値上がりが懸念されるため、
インターネット無料物件へのニーズがさらに高まりそうです。
■まとめ
新築・築浅物件であればあるほど「インターネット無料設備」は導入されています。いずれは必須設備になってくるかもしれないため、
・学生、若者向けの物件には優先的に導入
・安かろう悪かろうがインターネット設備!
戸数に応じたプランを考える
といったことも踏まえて、一度検討をしてみてはいかがでしょうか。