[大家さんのトラブル]インターネット、SNSの力

インターネットを利用して、おうち探しが主流になる今、
自主管理で入居者とのやりとりはLINEで…
不動産会社、業者とのやりとりはメールで…と、
インターネット、SNSは大家さんにとっても有力なツールとなっています。

その一方で誹謗中傷などのトラブルにつながることもありますし、
あるいはトラブル解決に役立つこともあります。

今回はさまざまなインターネット、SNSにかかわる
大家さんの事例からその使い方を考えます。


 💡 事例を見る前に
SNSとは…人と人との社会的な繋がりを維持・促進する様々な機能を提供する、
会員制のオンラインサービス。
FacebookやTwitter、インスタグラムなど不特定多数の目に触れるものもあれば、
LINEなど個々人の連絡ツールとなるものもあります。

インターネット、SNSは発言した人の顔は見えませんが、
ネットを経由したからには、IPアドレス経由で身元はハッキリ分かります。
利用するうえで、そのことはきちんと心に留めて、普段お話している以上に
発言には気を付けていきたいですね。

■自分の物件が、入居者の誹謗中傷がインターネットに 😥 
ターゲットが自分や物件だけでなく、入居者、その家族になることもあります。
インターネット上の誹謗中傷は一人から始まり、何万人にも広がることがあります。
早急に対応したいところです。
・まずは削除依頼を!
掲示板やサイト、SNSサービスには、
誹謗中傷の通報や内容の削除を依頼できる連絡先があります。
まずはそこから削除依頼を出しましょう。
・削除してくれない場合は…
裁判手続きによって侵害行為の差し止め請求をすることができます。
ただ時間と費用がかかるので、ここまですべきかは検討したほうがよいでしょう。
・名誉棄損、営業妨害で訴える!
訴える場合は、そもそも訴える人が誰なのかまでは特定しないといけません。
その手続きとして必要なのが「発信者情報開示請求」です。
ざっくりと説明すると、サイト管理者に投稿者のIPアドレスを開示させ、
プロバイダーに対して、使用者の氏名・住所を明らかにするよう求めるものです。
ただ、ネット接続業者による投稿者の情報の保存期間はおよそ3か月と言われおり
手続きも込みで1か月半がタイムリミットと言えます。

■ペットの飼育を不可にしているのに、入居者のSNSでペットの飼育が発覚  👿  
SNSに投稿されている内容から、他人との同居やペットの飼育、DIY、
民泊への転賃など規約違反を見つける事もあります。
規約違反を理由に賃貸契約の解除や更新拒絶を請求できることはありますが、
SNSは投稿した本人が内容を削除することもあるので、
証拠隠滅される前にスクリーンショットや画像を保存しておくことが大事です。

■SNSやインターネットで入居者募集をしたいけど気を付けるべきところは? 😕 
・入居者のプライバシーは必ず守る!
入居者の顔や部屋の中、洗濯物が移りこむなどのことは、
プライバシーの侵害に当たる上に、入居者を犯罪に巻き込む可能性もあるので、
注意しましょう。
・著作権違反に注意する
広告物の中にアニメキャラクターを使用したり、
インターネットで見つけた写真やイラストを勝手に使うと、
使用料を請求されることがあります。
商用で利用していいフリー素材か、きちんと確認して使用しましょう。

■賃料滞納や契約違反する人に対して、SNSで催促したい 🙁 
電話や訪問でも連絡がつかない…だけど、相手のSNSのアカウントを見ていると
更新されているので、連絡が取れそう…。
そういった場合はSNSで声をかけたくなりますが、あまりおすすめはしません。
理由としては
・不特定多数の人に入居者のトラブルが発覚し、プライバシー侵害になることも
・気軽に短文を送り合う中で互いの意図が伝わらず、
 言い合いになり、大きなトラブルに発展する可能性も
面倒ではありますが、書面・内容証明郵便などきちんとした方法で連絡を取る方が
相手にも深刻な現状が伝わります。

インターネット、SNSは簡単で便利な連絡ツールですが、
その一方でトラブルがあった時、
あっという間に大きな問題に発展する恐れもあります 😥 
「もう、どう対応していいか分からない! 🙁 」と追い込まれる前に
一度インターネット、SNSでの書き込みをストップして、
お世話になっている管理会社やネットのトラブルに強い専門家や警察、
商品や契約に関することは国民生活センターなどに相談するとよいでしょう。