ストップ『コバエ』! 梅雨~夏の内覧にご注意!

ステイホームを続けていると、
部屋のことがいつも以上に気になるもの。

特に地味~に精神的苦痛を味合わせてくるのが、「虫トラブル」です。
空室なのは虫のせい?無視できない虫問題!

今回はその中でも飛んでるのも、床に落ちてるのも気になる
コバエについて調べてみました。


コバエと一言に言っても、実はその種類は多様です。
どれも寿命は1か月前後ですが、その分繁殖期間も短く、
孵化して1週間で成虫になり、生まれた卵は1日で孵化します。

コバエの繁殖期は6月から7月。
つまり放っておくと夏に大発生してしまうわけです。

梅雨時が勝負ということで、自室はもちろん、
空いているお部屋も今の内にしっかり対策をして、
入居者をいつでも迎えられるよう準備しましょう。

■お部屋で見る主なコバエ
ショウジョウバエ
赤い眼をした体長2mm~3mmほどのハエ。
台所で見るコバエのほとんどが、このショウジョウバエと言われています。
生ごみや腐った植物の臭いに誘われ、窓やドアのすき間から侵入。
腐ってアルコール発酵した果物や植物、お酒、酢、ぬか味噌ほか
生ごみなどに卵を産み付けて、発生すると言われています。
姿を見たらすぐに発生源を特定して、対応するようにしましょう。

・ノミバエ
 ショウジョウバエと同じく体長は2mmほどですが、
黄褐色でノミのように丸い見た目をしています。
野菜やローストビーフが大好物という情報があるほど…
腐ってない食物にもとりつくので厄介です。
生ゴミや腐った植物、排水溝など
発生源は多彩で動物の排泄物からも発生するため、ペット可物件は要注意!

・キノコバエ
体長は2mmほどだが、蚊のような細長い体躯が特徴。
植物を発生源とするため、
観葉植物の置いてあるリビング等で発生しやすい種類です。

・チョウバエ
体長5mmと上記の3種類よりもやや大きめ。
空いているお部屋ではこいつのほうがよく見かけるかもしれません。
体の表面が産毛で包まれ、湿気が多く薄暗い場所が好きです。
発生源は水まわり。
風呂場、台所など腐敗物(ヘドロ)の発生した不衛生な排水口から
発生すると言われています。

 

■発生源を清潔に保つ!
コバエは臭いの元を嗅ぎつけ、網戸や窓のすき間からも侵入してしまうため、
とにかく、発生源を清潔に保つ。これに尽きます。

・屋外から侵入してくる場合
網戸をより細かいメッシュ地のものに変える。
窓や柱、床などを確認して、すき間がないようにする。
屋外にスプレータイプの殺虫剤を散布する。
など、侵入経路をしっかりガードしましょう。

・ベランダなどに放置物はないかチェック
すでに入居されている方がハエを発生させて、
隣の部屋にさらに侵入して…ということも起こりえます。
観葉植物や家庭菜園をうまく手入れできなかったり…
指定日にゴミが捨てれず、ベランダに放置…という入居者も中にはいます。

発生源に身に覚えがなければ、その可能性も探ってみるのも一つの手でしょう。

・排水口・排水管をしっかりお掃除!
大家さんとして、ハエ対策で一番適切なのは、
排水管や排水口を清潔に保つことでしょう。
配水管
排水口には常時水が溜まっている「トラップ」という箇所があります。
害虫は水があるため、ここから入ることができないような仕組みになっていますが、
同時にこの水がぬめりの原因となってしまいます。

ぬるぬるとした汚れは食品のカスや垢に繁殖したカビや雑菌などなので、
しっかりと落とさなければいけません。

[掃除の仕方]
①取り外せる部品は取り外し、洗剤を付けた歯ブラシで擦る。
 それでも取れない汚れは塩素系の漂白剤につけ置きする。
②常時水が溜まっているトラップは、まず重曹を振りかけます。
 その上から酢を書けると、炭酸ナトリウムの泡が発生。
 汚れが浮いてくるので、40度ぐらいのお湯をかけて流しましょう。
③きれいにした後は除菌剤を噴き掛けたあと、
 アルミホイルの丸めたものや炭をゴミ受けに入れると
 再び汚れるのを遅らせる効果が期待できます。

排水が悪いと感じるならば、中が詰まっていることもあるので、
パイプクリーナーなどを流してください。

・トラップに常に水があるように、定期的に点検
特に夏場の蒸発量は多くなる為、長期的に水を流していない場合は
トラップの水が枯れてしまうこともあります。
この水がないと悪臭が発生したり、虫が排水管を伝って、入り込んできたりするので
空室期間が長くなったお部屋は月1回は必ず、水を流しにいきましょう。

 

一度発生してしまうと、秋になっても部屋に虫の死骸が転がっているなど
内見に来た人やすでに入居した人が引いてしまう部屋になりかねません。
今の内にしっかりとコバエ対策をしておいてください。