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施工事例

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【福岡県筑紫野市】築18年木造アパート|意匠を生かした外壁改修と大規模修繕

  • 施工エリア:福岡県筑紫野市
  • 建物の構造:木造2階建
  • 建物の築年数:2008年10月 (築18年)

外壁の褪色や苔、シーリング劣化、サイディングの割れを補修し、打ち放しコンクリートの意匠を残した保護塗装を実施。館銘板や照明も更新し、既存デザインを生かして建物全体を整えた事例です。

依頼の経緯

築18年の今回の物件は、福岡県筑紫野市に建つ木造2階建のアパートです。西鉄とJRの複数駅が徒歩圏にあり、交通利便性に恵まれた立地にあります。

建物はもともと、表情の異なる2種類のダークグレーの石積み調サイディングと、柔らかな質感を持つ白系サイディング、さらにコンクリート打ち放しを組み合わせた、意匠性の高い外観が特徴でした。しかし築年数の経過とともに、ダークグレー部分は日射による褪色で色の深みが薄れ、白系部分には汚れや苔が目立つようになっていました。

さらに、サイディング目地のシーリングには裂けや剥がれ、一部のサイディングボードにはひび割れも確認されました。もともとのデザインにこだわりがある建物だからこそ、部分的な褪色や汚れによって色・素材のメリハリが弱まると、本来の魅力も伝わりにくくなります。

そこで今回は、外観の印象を整えるだけでなく、外装材や目地の傷みまで確認し、建物の保全を重視した大規模修繕を行いました。

施工前:築年数の経過とともに、ダークグレー部分は日射による褪色で色の深みが薄れ、白系部分には汚れや苔が目立つ外観の様子
施工前:築年数の経過とともに、ダークグレー部分は日射による褪色で色の深みが薄れ、白系部分には汚れや苔が目立つ外観
施工前:外壁サイディングに付着した苔の様子
施工前:外壁サイディングに付着した苔
施工前:割れてしまっている外壁サイディングの様子
施工前:割れてしまっている外壁サイディング

当社からのご提案

今回の改修では、既存のダークグレー・白・コンクリート打ち放しというデザイン構成を生かしながら、それぞれの仕上げに応じた修繕を行う方針としました。

サイディングに見られた苔と、一部のボードに生じていた割れの修繕です。苔は単なる表面汚れのように見えますが、水分が残りやすい部分に発生しやすく、付着したまま塗装すると下地との密着にも影響するため、洗浄と下地確認を行ったうえで塗り替えることが重要です。

割れが確認されたサイディングは、該当するボードごと撤去して新しいものへ交換し、接合部は雨水の侵入を防ぐためシーリングで密着させます。

今回、コンクリート打ち放し部分には、コンクリート打ちっぱなし特有の素材感や意匠を残しながら表面を保護できる改修用塗料を使用しました。コンクリートは雨水や二酸化炭素などの影響で中性化が進むため、表面から劣化因子の侵入を抑えることが重要です。
一般的なベタ塗りのように表面を完全に塗りつぶすのではなく、打ち放し特有の色むらや質感を生かしながら保護層を形成できるため、既存意匠を残したい今回の建物にも適した仕上げです。

さらに館銘板、照明、室名札なども更新し、外壁だけでなく建物全体の見え方を整えました。

施工中:コンクリート打ちっぱなしの風合いを残しながら表面を保護できる改修用塗料を施工している様子
施工中:コンクリート打ちっぱなしの風合いを残しながら表面を保護できる改修用塗料を使用
施工中:日常的な清掃では残りやすい土間を高圧洗浄で清掃している様子
施工中:日常的な清掃では残りやすい土間を高圧洗浄で清掃している様子
施工前:こすれて印字が見えにくくなっていた館銘板
施工後:デザインも新しく一新した館銘板の様子
施工後:デザインも新しく一新した館銘板
施工前:古びた印象の室名札の様子
施工前:古びた印象の室名札
施工後:オリジナルデザインで作成した室名札の様子
施工後:オリジナルデザインの室名札を作成

施工後の効果

施工後は、もともと完成度の高かった外観デザインが新築時のような輝きを取り戻し、ダークグレー・白・コンクリート打ち放しという異なる素材感を改めて引き立たせる仕上がりとなりました。

褪色していた2種類のダークグレーのサイディングは、それぞれの凹凸や石積み調の表情を残しながら濃色の印象を取り戻し、白系サイディングとのコントラストも明確になっています。

コンクリート打ち放し部分についても、その素材感を塗りつぶすのではなく、コンクリート打ちっぱなしの風合いを残しながら表面を保護できる改修用塗料で仕上げたため、既存の風合いを生かした状態で仕上げています。

こすれて印字が見えにくくなっていた館銘板は新しいデザインへ変更し、照明や室名札、土間も高圧洗浄にて日常的な清掃では残りやすい汚れにも手を入れました。外壁だけをきれいにするのではなく、建物を目にした際に印象に残りやすい細部まで整えることで、もともと持っていたデザイン性がより伝わりやすい外観となっています。

意匠性の高い物件では、入居者の意識が高い傾向にあり高い意匠性を活かすためにも細部の劣化を放置するのではなく細やかな対応を行なっていくことが、建物の魅力を長く保つための修繕ポイントとなります。

施工後:ダークグレー・白・コンクリート打ち放しという異なる素材感が映える外観の様子
施工後:ダークグレー・白・コンクリート打ち放しという異なる素材感が映える外観

施工ポイント

  • 外壁の苔は塗装前に洗浄・除去が必須
  • 割れたサイディングはボード単位で交換
  • コンクリート打ちっぱなしの風合いを残しながら表面を保護できる改修用塗料を使用
  • 日常的な清掃では残りやすい土間の汚れも高圧洗浄で一掃
  • 意匠性の高い物件では、入居者の意識が高いため細部までこだわる