【山口県山陽小野田市】築38年RC造マンション|爆裂補修を重視した大規模修繕
- 施工エリア:山口県山陽小野田市
- 建物の構造:RC造4階建
- 建物の築年数:1989年8月 (築38年)
築38年RC造マンションで確認された爆裂やひび割れ、塗膜剥離に対し、下地補修を重視して外壁塗装・鉄部補修・防水・タイル補修を実施し、長期使用を見据えた建物保全につなげた事例です。
依頼の経緯
築30年を超えたRC造マンションでは、外観の古さだけでなく、躯体にどの程度劣化が進んでいるかを把握し、適切なメンテナンスを行うことが、その後も建物を長く使い続けるうえで重要になります。
今回の物件は、山口県山陽小野田市に建つ築38年・RC造4階建のマンションです。建物を確認すると、白いタイルと塗装を組み合わせた外壁には縦方向の筋状汚れやサビ汚れが目立ち、各所にひび割れや塗膜の剥離も確認されました。さらに一部ではコンクリートが欠損し、内部の鉄筋が露出する「爆裂」も発生しており、美観を整えるだけではなく、建物そのものを保全するための修繕が必要な状態でした。
オーナー様からは「宅配ボックスなどの設備も近年導入したところなので、あと20年は持たせたい」とのご要望がありました。今後も長く活用していくことを前提に、表面を塗り替えるだけではなく、劣化した部分を念入りに補修し、美観と建物の保全を両立させる大規模修繕をご提案しました。





当社からのご提案
今回の建物では傷みの進んだ箇所が複数確認されたため、塗装によって劣化を覆うのではなく、まず傷んだ下地を適切に補修することを重視しました。外壁の仕上げが剥がれて下地が露出した箇所、ひび割れが生じた壁面、鉄部周辺からサビ色の汚れが流れている箇所など、それぞれの状態を確認しながら、下地補修・鉄部補修・防水・タイル補修を組み合わせて修繕を進めました。
特に慎重に対応したのが、RC造で見られる「爆裂」です。コンクリート内部の鉄筋は通常、周囲のコンクリートによって保護されていますが、ひび割れなどを通じて水分が内部へ入り、鉄筋にサビが生じることがあります。鉄筋が腐食すると体積が膨張し、その圧力で周囲のコンクリートが押し出され、ひび割れや剥離、欠損へとつながるのが爆裂です。
そのため、爆裂箇所を含む劣化部分は表面だけを塗装するのではなく、下地の状態を確認して必要な補修を行ったうえで再度塗装を行なっています。「今後も長く使いたい」というオーナー様のご希望に応えるため、見た目以上に建物の保全を重視した施工です。






施工後の効果
今回は白から白への塗り替えを基本としているため、建物全体の色を大きく変えるような改修ではありません。一方で、今回の大規模修繕で重視したのは、完成後には見えなくなる外壁の下地部分です。ひび割れや塗膜の剥離、爆裂などが生じていた箇所を入念に補修し、鉄部補修や防水、タイル補修まで含めて建物全体を整えることで、オーナー様が希望されていた今後の長期使用を見据えた修繕となりました。
外観は従来の白を生かしながら、窓まわりの張り出し部分をグレーのアクセントカラーで仕上げています。さらに共用部では、施工前に紫色だった玄関扉とオレンジ色だった設備収納扉を濃いグレー系で統一。窓まわりのグレーとも色調を合わせることで、建物全体にまとまりを持たせました。
共用部の照明もこの機会にLEDタイプへ更新し、夜間の明るさにも配慮しています。築年数が進んだRC造では、外壁の色あせだけで修繕時期を判断するのではなく、ひび割れや爆裂、鉄部のサビなど躯体や下地の劣化まで確認し、必要な補修を行うことが、建物を長く使い続けるための重要な判断基準となります。


施工ポイント
- RC造で起きる爆裂は躯体に侵入した水で鉄筋がサビて膨張する現象
- 白を基調にアクセントでグレーを加え外観の統一感を向上
- 共用部照明をLEDタイプへ更新で夜間の印象アップ