【東京都杉並区】築10年RC造マンション|タイル浮き発見で大規模修繕を前倒し
- 施工エリア:東京都杉並区
- 建物の構造:RC造4階建
- 建物の築年数:2016年12月 (築10年)
築10年のRC造マンションでタイルの浮きや屋上防水の劣化を確認し、大規模修繕を前倒し。タイル補修・外壁塗装・屋上防水を一度の足場でまとめ、雨水浸入リスクと将来の仮設費の重複に備えました。
依頼の経緯
築10年前後のマンションでも、外観がきれいに見えるからといって、内部まで劣化がないとは限りません。外壁タイルは割れがなくても躯体との定着が弱まって「浮き」が生じることがあり、塗装面も表面上は問題がなくても下地との間に浮きが発生している場合もあります。
こうした症状は、施工時の接着状態や下地との相性、雨水の浸入など複数の要因が重なって現れることもあります。特にタイルの浮きは、進行すると剥落につながり、歩行者や入居者への危険にもつながるため、美観以上に安全面から早めの確認が必要です。
今回の物件は、東京都杉並区に建つ築10年・RC造4階建のマンション。西武新宿線の複数駅を利用しやすく、オートロックやエレベーター、宅配ボックスなどを備えた、まだ築浅感の残る建物でした。
オーナー様も大規模修繕はもう少し先と考えていましたが、当社主催イベントの特典である無料建物診断を受けていただくことに。調査を進めると、屋上の複数箇所から雨水が躯体側へ入り込んだことで生じたとみられるタイルの浮きや、錆色の筋が出ている箇所などが確認され、外観だけでは分からない問題が明らかになりました。




当社からのご提案
当初の計画では、大規模修繕はもう少し先に実施する予定でした。しかし、今回確認されたタイルの浮きは、安全面を考えると先送りしにくい状態です。そこで当社が重視したのが、「タイル補修だけを先行するのか、それとも大規模修繕を前倒しするのか」という工事時期の組み立てでした。
タイル補修だけであれば、ロープで建物外壁へアクセスする「ロープアクセス工法」など、全面的な足場を組まずに施工する方法も選択肢になります。ただ今回は、タイル以外にも屋上防水、錆が見られる箇所、塗装面など、近い将来に修繕対象となる部位が確認されていました。
ここでタイル補修のために足場を組み、数年後の大規模修繕で再び足場を組めば、仮設費用が重複します。そこで、今回設置する足場を外壁塗装や屋上防水にも活用し、必要な工事をまとめて行う大規模修繕をご提案しました。現在の劣化状況と将来の修繕計画を一緒に見直し、工事の重複を減らすことが今回の提案のポイントです。


施工後の効果
施工後は、浮きが確認された外壁タイルを補修するとともに、外壁塗装と屋上防水も同じタイミングで施工しました。屋上では、施工前に確認されていたひび割れや防水面の劣化に対して補修・防水工事を行い、雨水が建物内部へ入り込むリスクに早い段階で対処しています。
費用面で大きかったのは、タイル補修をきっかけに必要となった足場を、外壁塗装や屋上防水にもそのまま活用できた点です。本来数年後に予定していた大規模修繕を前倒しし、一度の足場で複数の工事をまとめたことで、将来もう一度足場を設置する重複を避けることができました。築年数だけで工事時期を決めるのではなく、「今すぐ必要な補修」と「近い将来必要になる工事」を一緒に考えることが、無駄な仮設費を抑える修繕計画につながります。


施工ポイント
- 築10年でも外観だけでなく建物診断で状態確認
- タイル浮きは剥落リスクを踏まえ早期補修
- 近い将来の修繕も足場設置時にまとめて検討
- 一度の足場で仮設費の重複を回避