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【神奈川県川崎市】築34年木造アパート|外階段・廊下の鉄部腐食と欠損を補修した安全対策

  • 施工エリア:神奈川県川崎市
  • 建物の構造:木造2階建
  • 建物の築年数:1993年1月 (築34年)

築34年の木造アパートで、腐食や錆による欠損が見られた外階段・廊下の鉄部を補修。片側ずつ施工して入居者の通行を確保しながら、劣化の進行を抑えました。

依頼の経緯

築30年以上で屋外階段・廊下がある物件では、鉄部が雨水や湿気などの影響を受け続けるため、錆や塗膜の剥がれだけでなく、部材の欠損など、見た目だけでなく安全面も含めて状態を確認する必要があり、近年でも、外階段や外廊下の劣化を原因とした転落・崩落事故が発生しています。

近年起きた外階段や外廊下の劣化を原因とした主な転落・崩落事故

2021年東京都八王子市屋外階段の踊り場が崩落し、住人が約2m下へ転落
2022年北海道苫小牧市外廊下の一部が崩落し、入居者らが約3m下へ転落
2024年北海道札幌市外階段の踏板が抜け落ち、住人が約3m下へ転落
2024年北海道札幌市外階段の踊り場が抜け落ち、通行者が約2m下へ転落

こうした事例からも、外階段や外廊下は「古くなったら塗装する」という美観上の問題だけでなく、腐食の進行状況や部材の状態を確認し、必要に応じて早めに補修することが重要です。

今回の物件は、神奈川県川崎市にある築34年の木造2階建アパートです。比較的落ち着いた環境にあり、長く入居される方も多い物件でしたが、外階段・廊下の鉄部には腐食が激しい箇所があり、階段部分では錆によって部材の一部が欠損している箇所も確認されました。

特に外階段は勾配があり、入居者が手すりを使って上り下りする場所です。腐食が進んだ状態をそのままにすると、さらに劣化が進行する可能性もあることから、営業担当者は今後の安全面への影響を考慮し、外階段・廊下の鉄部を早めに補修する必要があると判断しました。

施工前:錆で劣化した外階段の様子
施工前:錆で劣化した外階段の様子
施工前:錆によって部材の一部が欠損している箇所の様子
施工前:錆によって部材の一部が欠損している箇所
施工前:廊下を下から見た様子
施工前:廊下を下から見た様子
施工前:外階段裏側の様子
施工前:外階段裏側の様子

当社からのご提案

今回の補修では、腐食が進んだ鉄部の状態を改善するとともに、既に腐食・欠損している部分について、それ以上の劣化を抑えることを目的としました。

まず、外階段・廊下の鉄部について、錆や劣化した塗膜などを確認し、状態に応じた補修を行いました。鉄部は、表面に錆が発生したまま塗装を重ねるだけでは、塗膜の下で腐食が進行してしまう場合があります。そのため、劣化した部分を処理したうえで塗装を行い、鉄部を雨水や湿気から保護することが重要です。

また、塗膜の剥がれや錆が見られる箇所についても、状態を確認しながら補修・塗装を行いました。単に表面をきれいにするのではなく、腐食の進行を抑え、鉄部をできるだけ良好な状態で維持することを意識して施工しています。

階段部分の錆によって一部が欠損していた箇所は、そのまま塗装で覆うのではなく、腐食した部分を取り除いたうえで、アルミテープを用いて下地を整え、その上から雨水の影響を抑えるための塗装を行いました。

また、外階段は入居者が日常的に利用するため、補修方法だけでなく、工事中もできる限り普段の生活に支障を出さないことが重要です。
オーナー様からも「ご入居者様に迷惑を掛けないように」との要望があったため、階段を一度に使用できなくするのではなく、片側ずつ交互に作業を進めることで、入居者が通行できる動線を確保しながら施工を行いました。

施工後:外階段の様子
施工後:外階段の様子
施工後:腐食した部分を取り除いたうえで下地を整え、その上から雨水の影響を抑えるための塗装
施工後:腐食した部分を取り除いたうえで下地を整え、その上から雨水の影響を抑えるための塗装
施工前後:廊下を下から見た様子
施工前後:廊下を下から見た様子
施工後:外階段裏側の様子
施工後:外階段裏側の様子

施工後の効果

外階段・廊下の腐食が激しかった鉄部の補修を行ったことで、錆によって欠損していた階段部分についても、腐食した箇所を処理して補修し、入居者が日常的に利用する階段を継続して使用できる状態へ整えました。

築30年以上のアパートでは、塗膜の膨れや剥がれ、錆汁、部材の欠損などは、鉄部の劣化を確認する際の目安になります。こうした兆候が見られる場合は、表面だけを見て判断せず、腐食がどこまで進行しているのかを確認したうえで、補修方法を検討することが大切です。

特に錆の進行や欠損が確認された場合は、美観だけで判断せず、安全性、今後の劣化、日常利用への影響まで考慮して補修の必要性を判断することが、既存物件を長く維持するための重要なポイントです。

また、修繕では建物の状態だけでなく、実際に暮らしている入居者への影響も考慮する必要があります。今回のように、通行動線を確保しながら施工するなど、入居者の生活をできる限り妨げない施工計画を立てることも、長く暮らす方が多い賃貸物件では重要な修繕判断の一つです。

施工前:各戸の玄関扉
施工前:各戸の玄関扉
施工後:各戸玄関扉
施工後:各戸玄関扉

施工ポイント

  • 築30年以上の屋外階段・廊下は、見た目だけでなく安全面も含めた確認が重要
  • 外階段を片側ずつ交互に施工し、工事中も入居者が通行できるよう配慮。
  • 美観だけでなく安全面を考慮した鉄部補修