臭いアイツ・カメムシは後処理が重要!

涼しくなってきた9~12月に人を悩ませるカメムシ
秋から冬にかけて気温が下がる時期になると、暖かさを求めるカメムシが
日の光であたたかくなる家の外壁や網戸に集まってくることが多いようです。

カメムシの厄介なところは
■屋外の樹木や草原から飛来するので発生源対策が難しい
■刺激すると悪臭を発する
■集団行動を好む傾向があるので、1匹いればほかの仲間が集まってくる
■2~3mmの隙間があれば、侵入してくるので、完全な侵入防止が困難
■殺虫剤に対して強い抵抗力がある

といったところ。

業者に任せても「また飛来してきた!キリがない!」とお困りの方も多いでしょう。

洗濯物にもついたり、共用部が踏まれたカメムシによる悪臭で嫌な気持ちになったり…
「カメムシがいやだから退去する!」という人は少なからずいるようです。

季節の風物詩として、諦めてもらわなくてはいけない部分も多いですが、
大事なのは、「カメムシがいやだ!」と思う頻度を減らしてもらう事。

人間ができる精一杯の抵抗を考えてみました。

★まずは敵を知る★
居住地で見られるカメムシはだいたい3種類に分かれます。
・クサギカメムシ:緑色、体長約15mm
・スコットカメムシ:茶褐色で寒冷地域に多い、約10mm
・マルカメムシ:丸い形状で茶色のまだら模様。マメ科の植物を好む、約5mm

基本的に寒さに弱く、越冬した個体が4月ごろから活動し、
5月から8月にかけ産卵・孵化。
秋から冬にかけて越冬準備のため活動のピークを迎えるため、
今の季節によく見かけることになります。

カメムシの強烈な悪臭は、カメムシが身の危険を感じたときに発します。
刺激が厳禁と言われているのはこのことによります。
密閉した場所だと、カメムシ自身もその臭いで死ぬそうです。
水溶性・脂溶性の成分なので、臭いは石鹸等で泡立たせてから流すと、洗い落とすことができます。


★清掃の方法★
刺激を与えず、一瞬で事を済ます必要があります。
●準備
長めのホウキ
フタ付きチリトリ
キンチョールなどの殺虫剤(油性)
キッチンハイター
●まずは上から
カメムシは飛行して上層部に多くやってきます。
また、夜のうちに照明に集まり、群生していることもあります。
そこから掃除をしていきましょう。
●ホウキの履き方
刺激すると、飛ぶカメムシもいるので、
真横から寄り、飛んでも壁に当たるように、
斜め上からホウキで履きましょう。
壁に勢いよくあたると、動けなくなるので、
すぐにチリトリへ入れてください
床にいるカメムシも壁に向かって履き、チリトリに入れていきます。
●チリトリ内で駆除
生きているカメムシはチリトリを這いあがろうとします。
チリトリに入れたらすぐ殺虫剤(油性)を噴射。
殺虫剤で滑って登れないようにしましょう。
チリトリ内にカメムシが溜まってくれば、自分たちの臭いで
死んでいくので、殺虫剤の必要がなくなります。
●最後に
チリトリをシェイクして、よりカメムシの臭いを
中で充満させていきます。
最後にキッチンハイターを少量垂らし、さらにシェイク。
死骸は袋に入れて処分しましょう。
最後に用具を洗浄するのを忘れずに。

★外部、共用部の侵入を防ぐ★
カメムシの寄りそうな部分を対策することが大事です。
・共用部照明、廊下、天井に防虫剤を塗布
・照明を黄色い光を出すものや近紫外線を出さないLEDなどに変える
・ベランダの雑草・落ち葉をそのままにしない

 >越冬されないためにも、冬にもこまめに掃除をしましょう。

★室内の侵入を防ぐ★
・開口部などの隙間をなくす
カメムシはわずか2mm程度のすき間からでも入ってきます。
ガラス戸や網戸と窓枠の間にはすき間テープを。
ダクトを塞ぐなどの対処をしましょう。
・網戸をチェック
網戸に隙間がないか、網目が開いていないかを確認し、
必要があれば取り換えておきましょう。
また目の細かいものや、防虫ネットなどの商品もあるので、
虫が多い物件はあらかじめそのような商品を使用してもよいでしょう。
・忌避剤を使う(1か月ごと)
市販の忌避剤や自然由来のモノであればミントのアロマもおすすめ。
窓ガラスのサッシ、網戸、玄関ドアの周りなど、侵入されそうな場所へ吹きかけてください。

来年のためにも、カメムシは見かけたら、すぐ駆除していかなくてはいけません。
億劫な気持ちになるのは分かりますが、カメムシが原因の退室を防ぐためにも
ぜひ、こまめな掃除・駆除でカメムシの後処理を心がけましょう!