不動産情報サービスのアットホーム株式会社が「不動産のプロが選ぶ!“2021年下半期 問合せが多かった条件・設備”ランキング」を公表しました!
これは、2021年7月以降に賃貸居住用物件を探している顧客を担当した全国のアットホーム加盟店726店を対象に、2021年12月17~24日にインターネット上でアンケート調査を行い、その結果をまとめたものです。
今賃貸物件を探している人たちのリアルな要望が見えてきそうです。早速見ていきましょう!
<条件編>
条件編では「毎月の家賃を下げたい」が1位になっており、なんとこれは上半期でも同じく1位でした。「コロナ禍の影響で失業や賃金の低下によって、現在の家賃より低い物件への住替えを希望するお問合せが多くなった」という声が複数あがっていたようです。今また世界情勢が不安定となり、特に日本では給与は上がらないのに物価が上昇するスタグフレーション*1が起こっている事を踏まえると、ますます家賃を下げるための物件探しが増えるかもしれません。
*1:1970年代のオイルショック後がまさに物価上昇と景気低迷のスタグフレーション状態でした。
条件編の2位は「通学先・通勤先の近くに引っ越したい」がランクインし、上半期と比較すると9.7ポイント増加していますね。「電車から、自転車や自動車の通勤に切り替えた方もいた」という声もあがっているようで、駐車場付きの物件の需要もありそうです。コロナの大きな波が来ている時に満員電車に乗って通勤・通学するのは毎日恐怖と隣り合わせです。安心・安全な環境を望む声は決して小さくはないようです。
そして条件編の3位は「ペット可物件に引っ越したい」で、上半期と比較するとなんと5.5 ポイントも増加しています。「自宅で過ごす時間が増えた影響か、ペット可物件に対するお問合せが増加した」とコメントが寄せられているようです。さらに、多頭飼いや、犬・猫以外のペット飼育に関する問合せも増えている様子。多種多様なペット可物件のニーズが高まっている事が伺われます。
それ以外にも、在宅勤務のために部屋数や防音を気にする声や、地震が多発しているため耐震性に関する声もあがっているとの事です。
<設備編>
2021年上半期と大きく変わらず、1位は「インターネット接続料無料」という結果になっています。コロナ禍でリモートワークやオンライン授業が続き、自宅で過ごす時間が増えたことで、住環境の快適さに注目が集まっているようですね。また、ランキングには入っていませんが、回線の速度を気にされている声も伺いますので、ネット環境の充実は現代では無視できない状況のようです。
2位の「オートロック」も在宅環境下での安全性を重視していると見ていいのかもしれませんね。特に女性はセキュリティを重要視する傾向が強いので、女性向け物件としての運用を考えられている方はオートロック、ディンプルキー、ビデオ付きインターホン、監視カメラ、宅配BOXなど、セキュリティ関連設備を充実させると良いかもしれません。
そして3位は「温水洗浄便座」ですが、やはりこちらからも住環境の快適さを重視している傾向が読み取れます。これ以外にもおうち時間を充実させるため、システムキッチン、コンロ2口以上などの設備に関する要望が増えているようです。
いかがでしたでしょうか?
物件を探す時の優先度は、世の中の動きに影響を受けやすいので、一度ご自身の物件の設備・条件と市場で求められている設備・条件を見比べて見て、アピールポイントと弱点の双方を明確にしてみると良いかもしれませんね 🙂