梅雨時期からは、人に害をなす害虫なども活発になります。
空室だけでなく、庭や樋の手入れをおろそかにすると、
そこが害虫の巣になり、共用部が虫だらけ!なんてことも。
ホープハウスニュースでも、過去に虫や物件の環境改善を特集してきました。
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今回は梅雨時期の高温・多湿状態のときに
増えてくる多足類とその対策について考えてみました。
高温多湿を好む害虫-ヤスデ・ムカデ・ゲジ…多足類
三者は多湿で涼しい所を好み、梅雨の時期になると住居近くに出てきますが
それぞれ、習性も対策も異なります。
【ムカデ】
体が平たく、1つの体節から一対の足が出ているのが特徴です。
肉食で夜行性。昼は花壇や石、落ち葉の下などにいて、夜になると、
ダニやゴキブリ、クモなどの餌を求めて、屋内にも侵入してきます。
顎に毒腺を持ち、噛まれると数日激しい痛みがあり、
場合によってはアナフィラキシーショックを発症することもあります。
噛まれてしまった際は、水をかけ流しながら毒を絞り出し、
虫刺されに効果のある抗ヒスタミン成分を含んだ軟膏を塗るとよいです。
痛みや痒みが引かない場合は、病院に行きましょう。
💡 対策
餌となる虫が入らない物件づくりをすることが一番です。
・虫を寄せ付けないLED照明等を活用
光源に飛来した虫が落下すると、それを求めてムカデもやってきます。
共用部は虫を寄せ付けにくいLED照明を。
室内ならば遮光カーテンで光が漏れないようにすることも効果的です。
・侵入経路を防ぐ
侵入経路となりやすいエアコンの排水口や換気口には、
目の細かいステンレスネットなどを取り付けるとよいでしょう。
網戸の隙間からも入り込むので、空室が出たらしっかり直しておいてください。
風通りの悪い押し入れやトイレなどの水場を好むので、
換気を徹底し、湿気の多いところにはムカデ用のトラップをするのも手です。
・住みやすい場所を作らない
建物外周でも、湿気と涼しいところであれば、ムカデは潜んでいます。
腐木やプランター、放置ゴミなどムカデが潜みやすい場所は撤去していくように。
【ヤスデ】
身体が円柱型で、長いダンゴムシのようなイメージです。
1つの体節から2対の足が出ているのでムカデより足が多いです。
落ち葉などの腐植物質、キノコなどの菌類を食べ、
ムカデのように噛んだりする実害はありませんが、
見た目や集団で生息することで害虫とされています。
💡 対策
・腐葉土の層をつくらない。
除草作業をした場合は必ずごみとして処分。落ち葉などもきちんと撤去する。
・サビに注意!
鉄分を好むヤスデもいるので、サビを誘発させる金属類を放置しないほか、
塗装の剥がれた鉄階段や手すり、フェンスも早めに修繕する。
・建物外周も美しく
基礎を徘徊し、外壁から内部へと移動していくので、
駆除しやすいように、建物外周の整理整頓にも努める。
【ゲジ(ゲジゲジ)】
長い足と触角が特徴的。ムカデの仲間で夜行性ですが、
ムカデのように噛むことはありません。
クモやゴキブリなどの虫を食べるので、益虫とされていますが、
見た目がやはり不快で、入居者さんから見ても嫌な存在のようです。
💡 対策
・餌となるゴキブリやクモを駆除する
一年でも特に梅雨時はゴキブリの幼虫などが繁殖する時期でもあるので、
それを追いかけて、出てくることがあります。
虫退治は基本「エサ」や「すみか」となりそうなものをこまめに取り除くことが
一番の対策です。
特に虫たちが過ごしやすい高温多湿はできるだけ避けるようにサーキュレーターなどをうまく活用して、空室でもこまめな換気が必要です。
畳がある物件は、梅雨~夏には特にこまめに換気・湿気対策が必要です。
長雨になると、自物件への足も遠のきがちですが、
虫は一部屋に湧くと、他の部屋や共用部にも影響が出てきます。
暑さ以上のお悩みを増やさないためにも、今のうちに虫対策を行っておきましょう 😀 !