2020年の5月から現在に至るまで、
新型コロナウイルスの影響により入居者の収入の減少により家賃減額、
支払い期日の延期など不動産業界にもいろいろと影響がありました。
2021年の家賃市場はどのような傾向をみせているのか、
「アットホームラボ株式会社」の調査分析を参考に考えてみました。
去年、緊急事態宣言が発令されたのは4月でしたが、
3月の上旬から主要都市県内では自粛ムードが広まり、
日を追うごとに繁忙期の賃貸市場にも影響が出はじめていました。
😕 部材の納入の遅延により新築物件の完成が遅れる
😐 繁忙期を見込んで、修繕やリフォームしたのに、
入居者さんの転勤・休校によって契約がなくなった
いろいろな問題が起こり、
家主様にとって収益を見込めなくなるなど、
賃貸経営をおびやかす未曽有の事態となっています。
2020年の家賃相場へ大きく影響したのが、
住み替えずに「更新」するケースが増えたことです。
不要不急の転居は控えられましたが、
・更新が増えれば市場に出る空き部屋が少ない
・新築物件も減少していることから市場は供給不足
・入居者が入れ替わる機会が少なく、家賃を値下げするタイミングがない
以上の点から、市場原理で売り手市場となり、家賃は上昇傾向になります。
今年の繁忙期の家賃はどうだったのか、
毎月家賃動向を発表しているアットホームが発表したデータを見てみましょう。
💡2021年2月全国主要都市の『賃貸マンション・アパート』募集家賃動向
〈平均募集家賃 前年同月比上昇率トップ3〉
※カッコ内は2021年2月の平均家賃
※70㎡越は募集物件数が少ないため調査対象外
総合的に見ると、マンション・アパート併せて
どちらも全国的に前年より家賃の上昇傾向が見受けれます。
特にシングル向きアパートは、仙台市を除く 8 エリアで前年同月を上回りました。
30㎡以下(シングル向き)に関しては千葉県が、マンション・アパート1位に 😉
働いているシングル層にとっては、主要方面で高い家賃を払うより、
立地環境がよく通勤にも便利な千葉県が選ばれています。
千葉県はファミリー層にも人気があります。
千葉県は気軽に日帰りで大人も子供も遊べる場所がたくさんあります。
また、都心部にも近く、房総半島と関東平野の南部にまたがっているため
自然が豊かなこともファミリー層に人気の理由です。
今後もシングル層とファミリー層のニーズが減らない事を考慮すると
相場が上がっても人気の居住地だと考えられます。
神奈川県の大型ファミリー向きマンションは前年の10%超 😉
コロナ禍の影響・テレワークやオンライン授業の拡大により、
必ずしも便利な都心周辺に居住する必要がないと考える人が増えたようです。
特に賃貸に住むファミリー層は「資産価値」のある都心にこだわる必要はなく、
都心と同じくらいの広さでより安価な郊外の物件を求める人が増えました。
カップル向きはほぼ横ばい。互いの便利さを優先 😳
カップル向きのマンション・アパートは家賃の動向はほぼ横ばい。
家賃の安さより主要部のアクセスの便利さを重視しているのが伺えます。
家賃の比率に関しては、そこまで大幅に上昇しているわけではないですが、
家賃が上がっても、利便性の高い設備やアクセスが合致すると、
選んでもらえるお部屋になりそうです。
➡ 都内では秋葉原に注目!
オフィス街でもある秋葉原は山手線の駅であり、場所によって、
乗換なしの25分ほどで移動ができるため、
東京や新橋など都内の主要なオフィス街へのアクセスが便利とされています。
家賃相場も主要部と比べそこまで高くないことも選ばれる要因のひとつです 😆
今後も全体的に家賃は上昇傾向にあります。
それでも選ばれる唯一無二の物件になるよう、
しっかり今のうちにターゲットに合ったお部屋づくりを心がけましょう。