いよいよ繁忙期がやってきました。
まだコロナ禍の影響でお部屋探しの動きが鈍い今なら
空室対策は間に合います!
今回は不動産会社・仲介会社から見て、紹介しやすい物件の特徴をご紹介。
できるかぎり多くの人を案内してもらうためにも、
改善すべきポイントなどをお伝えいたします。
■管理状況を見られる共用部
・駐車場、駐輪場
多くの内見者が一番にチェックする場所です。
舗装が壊れたままだったり、路面の番号表示が消えたままだったり、
屋根に穴が開いていたりすると、管理が行き届いていないと思われます。
また自転車の停め方が雑だと、隣人トラブルも心配です。
・廊下
部屋に行くまでに必ず通る廊下からも物件の管理状況が見えてきます。
電灯などの設備が壊れたり、汚れたりしていないか。
入居者の私物やゴミなどがあると、これもトラブルを心配させます。
火事など万が一の場合にも、危険な行為ですので、
早めに対応した方がよいでしょう。
・バルコニー
内見時にバルコニーに出た時、隣室のバルコニーもチェックされます。
ゴミ出しにルーズな人は、バルコニーにゴミを置く場合もあり、
大量のゴミを放置するような人もいます。
これも隣人トラブルが心配なので、避けられるのは当然のことかもしれません。
あらかじめ賃貸借契約書に共用廊下やバルコニーなどの共用部については
私物を放置しないこと、物件の美観を損ねるような行為をしないという
規約を盛り込み、定期的に確認しましょう。
■原状回復しても要注意の室内!
・水回り
キッチン、トイレ、浴室など、配管がつながっている部分は、
虫や悪臭などのトラブルが上がりこむ可能性があります。
ドアを開いてすぐに悪臭が漂うと印象はとても悪いです。
換気や排水管に水を流したり、排水口にサランラップをするなどして、
ガードするようにしましょう。
・照明
繁忙期は1~3月と日が落ちるのが早い季節。
夕方~夜の内見は案内しづらいです。
繁忙期の期間は、電気の契約をし、案内してもらえるようにする。
(案内する部屋が違ってもモデルルームとして見せることもできます)
そうでない場合はバインダー等で部屋の写真を挟んでおいて、
スマホの明かりや車内で見てもらえるようにするなど
工夫してみましょう。
■古すぎる設備はかえって不評!
・ツーハンドル混合水栓
水道と給湯の両方をハンドルで出す「ツーハンドル混合水栓」。
初めて一人暮らしをする学生や新社会人などは、
ほとんどがシングル式の水栓を使っているので、使い方が分からない人も多いです。
交換もわりと安価でできるので、交換を考えてみても良いでしょう。
・渦巻き状の電熱線「電気コンロ」
80年代に作られたワンルームでよく設置されていたのが
この渦巻き状の電熱線で加熱する「電気コンロ」。
若い人だとそもそも使えるのか、と疑問に思われる方も多いです。
IHクッキングヒーターも安価で購入できるので、
優先的に取り換えた方がよいでしょう。
・ミニサイズの冷蔵庫
備え付けの冷蔵庫も、パッキンが緩くなったり、古くなったりしているのであれば
取り外してもいいでしょう。
2Lのペットボトルが入らない、買い置きができないといった問題点があり、
自炊をする人が増えている今、入るものが少ないミニサイズの冷蔵庫を
無駄なスペースと考えている人も多いようです。
■やはり気になる防犯面
・プライバシー保護のための設備
道に面した一階は部屋の様子が見えやすいことから、嫌がれることが多いです。
植栽や塀で見えにくくすれば、良いですが、
メンテナンスも必要なので、そこは気を付けて行きましょう。
難しければ、すりガラスにしても良いでしょう。
ガラスフィルムも様々な種類があるので、それで対応してもよいです。
また防犯シャッターがあると、窓を割って侵入されることもないため、
女性には人気の設備です。
・洗濯機置き場と洗濯もの干し場
特に女性の一人暮らしの場合は、洗濯機や洗濯物を干す場所が外にあると
服を盗まれたり、部屋に女性が住んでいると目をつけられたりする
危険があるので、その周りの環境を整えてあげることは大事です。
部屋にもの干しをかける金具を付けるなど、
ちょっとした工夫で入居者の好感を得ることは可能なので、ぜひ検討してください。
あと一歩のところで、内見者の印象を悪くして、
入居者獲得に至らない物件は実はたくさんあります。
空室になった部屋は改めて、自分の目で見直し、どんな改善策が必要か
考えてみてはいかがでしょうか?