毎年恒例、賃貸住宅新聞様から
賃貸住宅の設備について最新のトレンドと入居者ニーズを分析する
「入居者に人気の設備ランキング2020年版」が発表されました。
コロナ禍による「STAY HOME」を通して、
入居者の「住まい」に対する意識がどう変化したか。見てみましょう。
まずは「この設備があれば周辺相場より家賃が高くても入居が決まる」ランキング。
人々が賃貸住宅に求める設備は年々ハイグレード化が進んでいます。
今回ファミリー向け物件では「宅配ボックス」がグンッと順位をあげました。
周知が進んだこと、
amazonの「置き配」が話題になったことなども影響のひとつと考えられます。
また8位以下はかなり変動がありました。
単身者向けでは「システムキッチン」、ファミリー向けでは「遮音性の高い窓」と
STAY HOMEの影響で、家にいることが多くなり、
その際で浮かんできたニーズが見て取れます。
特に関東圏ではテレワークを活用している企業も多いので、
住まいの面でも今後、その点を考慮した「快適な住まい」を売りにすることで
高い家賃での入居が決まるかもしれません。
次に「この設備がなければ決まらない」ランキング。
こちらも単身者世帯でも「ガスコンロ(二口・三口)」、「システムキッチン」の
希望が高く、外食がなかなかできない中で、どれだけ快適に過ごせるかを
重視する人が多くなったように感じます。
キッチンスペースが広く取れない場合でも、
・電化製品を活用できるコンセントを近くに設置する
・棚や引き出し机などを設置してあげる
・古い備え付け冷蔵庫などは撤去し、棚のスペースを確保してあげる
など、工夫が必要かもしれません。
ファミリー向けだと「ウォークインクローゼット」が大きく順位をあげました。
家族の成長に合わせて、物がどんどん増えてしまうという
ご家庭が多いのかもしれません。
一方で家族の人数はコンパクトになっていく傾向にあるので、
・狭い部屋の壁をとり、広いリビングをつくる
・床の間や狭い部屋などのスペースをクローゼットに変える
など、リフォームの機会があれば考えていきたいところです。
全体のランキングを改めてみると、「快適さ」と「防犯」に焦点を置いて
住まいを考える人が多いように感じます。
コロナ禍で家で過ごしているうちに住み替えを考える方も増えてきたそう。
できるだけ長く住んでいただけるよう、
自分の物件に必要な設備とはなにか改めて考えてみてはいかがでしょうか?