賃貸住宅の建築、またはお家の購入やリフォームを考えている方は
ぜひ、ご参考までに!
国からの補助金を受け快適でエコのお家を建てられる【ZEH】についてご紹介します。補助金の申請手順や、ZEHにする「メリット・デメリット」を詳しくご案内!
『そもそもZEHってなに?』
ZEH=[ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス]の略称で、読み方はゼッチと読みます。
名前の由来通り、省エネができる家として知られています。
建物の基本性能を上げて「空調、給湯、照明、換気」などの家庭で使用するエネルギーと太陽光発電で創るエネルギーを使用し、バランスの管理・調節をし、1年間で消費するエネルギーの量を、実質ゼロ以下にする家のことです。
【消費エネルギー】ー【省エネ+創エネ】=0以下を目指したお家のことです。
◆ZEHの受給条件とは
1、申請者が所持し居住する住宅であること
申請者(大家様)が居住する住宅(賃貸住宅)である必要があります。
別荘などは対象にはならず、申請を行うタイミングでは応募の状況に応じて、
住民票の提示を求められるケースもあるようです。
2、地域ごとに定められている断熱性能の条件をクリアしている
地域ごとに定められ散る断熱性能の条件をクリアしていることが必要があり、
これを強化外皮基準と呼ばれています。
省エネ基準の中に全国を1~8地域に分割して定められた、外皮平均熱貫流率(UA値)という数値があり、それらを20%強化した数値がZEHにおける基準となっています。
省エネより基準が高く、非常に厳しい条件が課せられていることが伺えます。
3、住宅設備の省エネルギー性能についても向上させること
住宅で使用する住宅設備の省エネルギー性能についても向上させることが条件に含まれています。
暖冷房と換気、給湯、照明の住宅設備が対象となっており、それらの設備での一次エネルギーの消費を、基準よりも20%以上削減させることが求められています。
(※一次エネルギーとは、自然界から得られるエネルギーで、具体的には石油、石炭、天然ガスなどを指します。)
実際に住宅の設備で消費されるエネルギーの中では、ガスが一次エネルギーに含まれ、電気は二次エネルギーとなっております。
そのため、電気の消費量については発電時に使われる一次エネルギーに換算して計算されることになります。
なお、このエネルギー消費の基準には、太陽光発電などの再生可能エネルギーの消費量は計算に含まれません。
4、再生可能エネルギーシステムが導入されている
創エネ側の条件で太陽光発電システムなどの再生可能エネルギーシステムが導入されている必要があります。
そして、1年間で消費するエネルギーの量と創出するエネルギーの差し引きを実質ゼロ以下を目指すことが条件となっています。
なので、住宅で消費している以上のエネルギーを創出する必要があります。
5、エネルギー測定システム(HEMS)が導入されている
省エネ・創エネで消費量を超えるネット・ゼロ・エネルギーが達成できているかの確認ができるように、エネルギー計測システム(HEMS)が導入される必要があります。
6、公募期限内に申請を行い、期限内に工事代金を支払終えること
以上の条件をクリアし、公募期限内に申請を行い、期限内に工事代金を支払終えることで、補助金の対象となることが出来るのです。
以上、全ての条件をクリアした住宅を建てるのは難しいと感じたかもしれませんが、ZEH認定ビルダーという、指定されたハウスメーカー・工務店・設計士で家を建てることが義務づけられているため、オーナー様への負担はそこまでないようです 😀
(※ZEH認定ビルダーの登録・管理をしている一般社団法人環境共創イニシアチブがあります。)
◆続いてメリット・デメリットについて考えてみましょう 🙂
メリット ➡
・断熱快適な室内で家族が健康に過ごすことができる
・光熱費のランニングコストを抑え、経済性が高い
・高気密、高断熱、換気計画等により高性能で耐久性が高いので
資産価値が向上する
・地球に優しく、エコ社会に貢献できる
・補助金を活用できる
・エネルギーを節約できる管理システム(HEMS)を用いて機器と接続し、
外出先から操作可能
・太陽光発電、蓄電池、電気自動車等により災害に備えることができる
デメリット ➡
・高性能の設備や太陽光発電パネルを購入しなくてはならない
・高性能な設備や断熱材・窓等を選ぶと初期コストが高くなる
・家のプランに制約がある
・間取りが制限される
・ZEHが建築できる会社とできない会社がある
・太陽光発電を導入しても使いきれなくて無駄になってしまう
以上がZEHを導入した住宅についてのメリットデメリットとなります。
実際に使用されている物件の入居者の意見では、断熱性が低いことにより「寒さ・暑さ」「結露・カビ」などがほとんどなく清潔さが保たれ、住み心地がよいと言われています。
◆申請スケジュールについては
今回ご紹介したZEHについてご興味をもたれた場合、決められた時期に申請し、期限内に着工して家を完成させることが必要となるので、こまめに補助金申請のスケジュールを把握しておくことが大切です。
💡 ZEH支援事業 公募情報
年度ごとに制度が変化するので、概要をしっかりと確認することも重要となります。
また、補助金の申請・報告のスケジュールにあわせて動けるよう、できればその年のZEHの概要が発表される前に工事会社やプランについて検討し、概算の見積もりを立てておくことをおすすめいたします。