新型コロナウイルスの影響で、直接会うことがなく、
時間もフレキシブルに対応できる、お部屋探しのデジタル化が加速しています。
内見や契約手続き、オーナーや入居者との連絡業務において、
専用ITツールの導入に意欲的な不動産会社が半数を超えています。
まだまだ不安を抱えるお客様に対し「来店不要の部屋探し」をPRする
不動産会社さんが増えています。
今後はお部屋探しだけでなく「来店せずに賃貸契約を完結する」流れがきています。
今回は仲介会社や不動産会社が入居付けのためにどんなツールを駆使しているか。
ご紹介していきます。
■家探し・相談
ポータルサイト等を見て、来店してもらうケースが多かったですが、
今はメールやLINEでの希望条件のヒアリングや物件提案を行い、
テレビ電話などで顔を見ながら会話をすることも一般化してきました。
専用のシステムやITツールの導入が必要な工程もありますが、
従来のメールや使い慣れたLINEでも対応は可能なようで、
特にLINEを活用している企業が多いようです。
LINEを活用する理由は
・日常的に使用している人が多い
・画像やPDFの送付が簡単にできる
・会話の履歴を一目で確認できる
会社でアカウントを取得し、LINE対応専門スタッフが対応することで
レスポンスも早くなり、対応も簡単でいいと高評価です。
■内見
来店不要でも、内見をせずに決める人は少ないということで、
各社独自の対応をされています。
・インターネットの情報を使って、内見
動画配信や360度カメラで撮影した画像を取り込み、
VRシステムなどで見てもらうなどの対応をとっています。
VRは最近、スマホでのアプリも出ており、ゴーグル部分も
100均で簡易のものが出てるため、気軽に取り組めるようになりました。
・スタッフと中継をつなぎながら、内見
スタッフがカメラを持って、中継しながら案内して、
カーテンの長さなども計ってくれたり等の対応をすることも。
疑問がその場で解決するので、好評です。
・スマートロックを活用したセルフ内見
スマートロックの解錠コードを入居希望者のスマートフォンに送り、
指定の時間だけ出入りができる仕組みを活用して、
入居希望者のみで空室を見てもらう単独内見に取り組むところもあります。
三密を防ぎながら、入居希望者の指定の時間に対応できるので、
内見件数を増やすことができます。
■IT重説
今利用が急激に増えているのは、IT重説。
賃貸取引の重要事項説明書等をメールやSMSなどの電子書面で交付する方法で
遠方の方や小さな子どもがいらっしゃる方など、
なかなか来店の機会が取れない方にも活用していただけます。
国土交通省でも2015年から「賃貸借契約完全電子化」に向けて
様々な実験を続けています。
さまざまな角度でお部屋探しのデジタル化が加速し、
お部屋探しから契約までオンラインで済む時代は、遠い未来の話ではありません。
難しそう…と尻込みせず、新しいツールを積極的に取り入れていきましょう!