賃貸住宅で必要ないのは浴槽?!

空室対策のため、最新設備を導入したり、お部屋をリフォームしたりと多種多様な考えで工夫をされたりしているオーナー様も多いかと思われます。
今回、リクルート住まいカンパニー「2018年度賃貸契約者動向調査」を見てみると、
シングル世帯の入居者が特に必要ではないと
考えているもののひとつに『浴槽』があげられていました。
今どきの「浴槽」事情についてお伝えします。


空室対策として入居契約につなげる為に、最新設備を導入しても家探しの際に検索対象にならなければ、ただ高いお金をかけてリフォームしただけで終わってしまいます 😥
入居者にとって需要のある物、そうでない物を見極めるのも賃貸経営についてはとても大切なことです。
そのひとつとして、いま必要性が特にないと考えられているのが『浴槽』です 😯
9.3無題

無題9.3-2

上記のアンケート結果からわかるように、利用実態を表で見る限り毎日湯舟につかる割合は全体の約35%いる一方、月に1日未満の割合が約23%もいることが伺えます。

浴槽に浸かる方が少なくシャワーだけの方が多く、
シングル層については、約33%の方が浴槽をほとんど使ってないことがわかります。
尚、シングル女性に関しては約20%の方は全く利用していなく、必要性が感じれないとの事でした。

 💡 一人暮らしの家といえば、「バス・トイレ・浴槽」が一緒になった3点ユニットバスが家賃の安い理由のひとつでもありますが、お家選びの際に人気がないという点もあり選ばれにくく、使いにくいという声もあります。専有面積の狭い物件で、少しでも部屋を広くする為に、浴槽をなくしシャワーのみの物件にしてみるのも良いのではないでしょうか。

◆では、浴槽がない部屋を選ぶ方の特徴とは
・掃除が面倒な人
・バストイレが別々であること
・光熱費を抑えたい人
・湯船に浸かるのが苦手な人
・家賃を抑えて少しでも広い部屋に住みたい
以上が、シャワー物件を選ぶポイントだと思います。
たまに浴槽に浸かりたい程度であれば、銭湯など温浴施設に行く事で代用ができます。今後は、単身者向け用として少しでも家賃を抑えたいという方のために、シャワーのみという検討も良いでしょう。

◆シャワー物件にするメリットは
①掃除がしやすい
シャワーのみなので、一般的な浴室よりも狭い分入居者の退去後の掃除が比較的楽になります。
②水道代の節約になる
大家さんが水道代などを支払っているマンションにとっては、お湯をためることがないので、ガス代や水道代などを節約することができます。
③シャワールームのみなので、同じ物件に比べて居室が広くとれる
一般的な浴室よりもスペースが少なくすむので、居住スペースを広く確保することができます。
同じ専有面積の物件と比べて広い分、他物件との差別化により入居付けにつながる可能性もあります。
④シャワールームとトイレが分かれた物件が多い
シャワールームが独立して造られている物件はトイレとシャワールームが比較的別々なので、トイレが独立している物件が好みの人にとってはシャワーのみの物件を選びがちともいえます。
(※住宅情報サイトによっては、シャワールームはお風呂として登録されていない場合もあり、「バス・トイレ別」の条件で検索するとシャワーのみの物件はヒットしないこともあります。)

 ➡ 独身女性については、
独身男性と同じくらいの頻度でお風呂を利用している割合でしたが、「お風呂がないと借りなかった割合」に関しては、独身男性の場合全体の約半分のところ、
女性に関しては約74%と全体の半分以上を占めています。
使用頻度は少なくても、いざなかったら借りないという結果に 🙄 ・・・
シャワーのみの物件にした場合独身男性には人気があるが、独身女性に関しては、
どこか決め手に欠けるかもしれません。
その際、季節や天気または、防犯にもつながり、あると喜ばれる
室内干しなど、テレビ付きインターホンなどの女性目線で他に決め手要素となる設備を用意しておくのも良いのではないでしょうか。