内見数が上がる!募集効果の高い設備

空き家問題や高齢化によって、
賃貸需要が減少する可能性は随分前から取りざたされています。

しかし実際には、離婚、未婚率の上昇、死別による単独世帯、
持ち家率の低下により、世帯数は大きく減ることはなく、
SUUMOの掲載データを用いた東京23区の空き家率も7~8%と
楽観的な状況ではありませんが、
対抗策を考えられる範疇にあるといえます。

大切なのは「空室を長期化させない」こと。
そのためには、特にポータルサイト内で多くの人の目に触れる機会が必要であり、
そこできちんと押さえておきたいのが「物件の特徴項目」です。

今回は「物件の特徴項目」「募集効果の高い設備」についてお伝えします。


■部屋さがしはまず自分で調べる
訪問する不動産会社は1.47社と過去最低を記録し、
62.7%の人が1店舗未満で部屋を決めています。
ポータルサイトやグーグルマップを駆使する人が増え、
不動産会社に行かず、内見もしないままに部屋を決める人もいます。

しかし、その分、検討期間は長くなり、じっくりと調べる傾向にあります。
こうした人々にどれだけ興味を持ってもらい、
内見や問い合わせに繋げるかが、空室対策につながるのです。

■入居の決め手
入居の決め手となる条件の上位は家賃、駅、エリア
逆に妥協できるのは築年数、面積、駅からの距離、初期費用となっています。
例え築年数が経っていたり、駅から離れている物件でも、
設備やそのほか条件に合えば、十分検討物件になります。

入居後、満足度の高い設備は24時間ごみ出し可能システム。
必ず欲しいとされる設備は
独立洗面台、エアコン、モニター付きインターホンが上位に来ています。

エアコンやインターホンなら、コストもそこまでかからず設置できるので、
問い合わせが少ない物件には導入し、
ポータルサイトにも忘れなく登録することが大事です。

■世帯によって違う募集効果の高い設備・条件
当然ながら、世帯によって、欲しい設備と条件は異なります。
募集効果
※募集効果の算出方法:当該設備のある賃貸の問い合わせ効果÷当該設備のない賃貸の問い合わせ効果 ※SUUMO掲載物件より(全国)

まずおさえておきたいのは、どの世帯でも人気の「エアコン」。
2019年では二人以上世帯におけるエアコンの普及率は90.6%と、
非常に需要の高い設備です。

そして、多様な働き方が一般的になっているこの時代、
物件の価値を守るためにも「24時間ゴミ出し」できる環境は
しっかり整えていたほうが良いです。

逆にアパートの場合は賃料を気にする人が多く
宅配ボックスや防犯カメラなど、賃料増の可能性がある設備は敬遠しがち。
だからこそ、シャワールームとトイレを別にして、狭いスペースを活用したり、
ペットなどソフト面でのプラスアルファが効いてきます。

設備とターゲット、うまく天秤にかけて、お問い合わせを多くしたいところです。

 

 

繁忙期を過ぎようとしていますが、今年はコロナウイルスの影響もあり、
賃貸業の動きにもなにかしら変化があるかもしれません。
まだ空室があるという方もあきらめず、
今のうちに空室対策をしっかりしていきましょう。