「にんげんみ」がキーワード?2020年の「色」

11月16日は1116(いいいろ)の日!
一般社団法人日本流行色協会(JAFCA)から
毎年恒例の「今年の色、来年の色」 が発表されました。

2019年の色は「ホームステージングにも外せない!流行りのカラー!」でも
ご紹介しましたが、
アウェイクニングオレンジ(Awakening Orange)が選ばれていました。
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アウェイクニング(Awakening)とは「覚醒・気づき」を意味します。
いじめや国同士の関係など、今まで見て見ぬふりをしてきたことを
明るみに出していこうという世調が強まった今年。
また令和の時代の幕開けともあり、太陽・オレンジのようにフレッシュなこの色が
改めて見ると、なんだかしっくりきますね。


来年(2020年)の色として、
ヒューマンレッド(Human Red)が選ばれました!
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人間の豊かな感情、体の躍動感を象徴する色として選定された、鮮やかな赤。
デジタル化が加速する中で、人同士の共感や
感受性、創造性を強く求め、求められる時代になりつつあります。

また日本では東京オリンピックの年として
日々、選手の選考も日々進んでいます。
色々ありますが、お祭りのような楽しさが
徐々に近づいているのを感じます。

選手たちのパワーと応援する人々の歓声が響くまで、あと数か月。
血の通った命の色「人間らしさ」を改めて考える機会となりそうですね。

とても力のある色なので、広い部分で使うと、
圧迫感はありますが、色の組み合わせと素材を考えれば、
明るい元気の貰える部屋にすることもできます。

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光沢のある素材ならば、照明によって見え方に変化を与えることもできます。
また、体を作るエネルギーともなる食べ物と赤の組み合わせは◎。
キッチンの小物などにも相性がいい色ですね。

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一部のポイントとして使用すれば、しまりがでます。
組み合わせる色によって印象が変わるのも面白いですね。
ぜひうまく取り入れてみてください。

 

次は世界的に有名なのがアメリカ「PANTONE」社が発表した
2020年のトレンドカラー。
実はJAFCAとは真逆。
落ち着きと信頼、つながりをもたらす安心感のある色が選ばれました。
◆クラシックブルー◆
blue

夕暮れの空を連想させ、シンプルでありながら、エレガントな印象もあるこの色。
穏やかで安定した感覚をもたらすような、回復力があります。
物事を一度リセットしたいときにもおススメ。
集中力を高めさせてくれる色です。

図1
黒ほど重くなく、安らぎとスマートさを兼ね備えた紺色は
外壁にもよく使用されるカラーです。
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自然素材ともぴったりと馴染むので、壁紙にもピッタリ。
床や腰壁や巾木などには別のカラーを使用して、逃げ場を作ってあげると
圧迫感もありません。

一見、JAFCAとPANTONE、まったく違う色を選んでいるじゃないか!と
思ってしまうかもしれませんが、PANTONEがこの色を選んだ理由をヴァイスプレジデントであるローリー氏は
「近年、フェイクニュースを作り出す技術が発達し、
技術や情報に対する信頼性が揺らいでいます。
こうしたことに騙されないよう、人間の精神を穏やかにし、
集中力を高め、明晰さをもたらす色を選びました」
と語っています。


技術やデジタル、情報の波に流されず、惑わされず、
人間としての心や感受性を大切にして、
人間の目で真実を見極めていきたい。

そんな「にんげんみ」を大事にするような
共通の思いがあらわれた「2020年の色」のように感じました。

どちらの色も、物件やインテリアに取り込みやすい色なので、
是非参考にして、入居希望者の心をがっつり掴んでいきましょう!