春の繁忙期もあっという間に過ぎ、
今は結婚式を終えたカップルが住まいを探す時期でしょうか?
夏を越えれば、秋の転勤シーズンと、忙しい時期がやってきます。
中には、とても冷える冬・ジメジメする梅雨を体験して
🙂 「もっと別の部屋に住みたい!」
と家賃や引っ越し料金が抑えられる今をねらって引っ越しを考える人もいます。
今回はさまざまな調査で見えてきた「入居者ニーズ」を参考に、
夏から秋へ向けた空室対策、長期入居を実現できる手段について考えてみましょう。
公社 全国宅地建物取引業協会連合会・公社 全国宅地建物取引業保証協会が
毎年調査している『一人暮らしに関する意識調査』の最新調査を見てみましょう。
💡 一人暮らしの部屋探しをする場合、家賃以外に
「建物」について重視するポイントをお教えください。
出典:2018年一人暮らしに関する意識調査
2018年は、「セキュリティ」の重視意識が高まったのに対し、
「駐車場の有無」は大きく低下し、車離れを象徴しています。
そのため、最近は駐車場をコインパーキングやシェアパーキングに併用する
オーナーさんも多いですよね。
また 最も重視しているのは「間取り」63.7%、次いで「日当たり」52.7%。
女性は男性と比べ、「セキュリティ」と「日当たり」の重視意識が高く、
「日当たり」は50歳以上、「セキュリティ」は18~39歳で特に高い傾向にあります。
また災害の多い年だったので「築年数」「耐震性」への意識も高まったようです。
ただ、CHINTAIによる「最新の入居者が賃貸物件に求めている物」
(2018年11月全国の賃貸物件に住む20代~30代、男女400人)に関する
インターネット調査を見ると、「特に築年数にこだわりはない」15%、
「リフォームしていれば気にならない」17%と
3割が築年数を気にしないと回答していました。
出典:「わんだふるオーナー図2019年冬号」(CHINTAI)
DIY型賃貸も注目される中、若者はそれほど、
築年数にはこだわっていないのかもしれません。
💡 一人暮らしの部屋探しをする場合、家賃以外に「環境」について、
重視するポイントをお教えください。
出典:2018年一人暮らしに関する意識調査
「駐車場の有無」に関心が薄れる中、「駅が近い」を重視する傾向がみられます。
ただ物件探しのキーワード、“買い物の利便性”と“距離の利便性(駅、学校・職場)は
やはり第一に考えているようです。
「静けさ」「公園などの自然環境」は男女共通で、
年代が高くなるに伴って重視意識も高くなる傾向を示しています。
💡 この設備・条件がそろっていなければ契約しないものは何か
出典:「わんだふるオーナーズ2019年冬号」(CHINTAI)
バス・トイレ別、2階以上がどの分野でも1,2位という結果になりました。
やはり、セキュリティの重要視がこの結果につながっているようですね。
:idea:入居している物件の不満な点は?
出典:「わんだふるオーナーズ2019年冬号」(CHINTAI)
面積が狭い、収納スペースが足りないという回答が1位、2位にあがっています。
間取りを重視するものの、家賃との兼ね合いで
思うような広さの部屋が借りれていない人が多いことが分かります。
バス・トイレ別にすると、面積が十分とれなくなる…という点については
シャワールーム(シャワーユニットのみの省スペース。10万円ほど)、
可動のできる間仕切り(ロールスクリーン、仕切り棚など1万円ほど)で
解消できる方法もあります。
また、20代~30代はスマホやタブレットPCなど、
デジタルガジェットを様々な場所で使用していたいと考えているため、
コンセントの数は多いと、助かるようです。
全てをクリアすることは難しいですが、少しでもニーズに合うために
自物件の空き室に何ができるか、リフォームやお部屋のPRの参考にしてください。