ぽかぽか陽気が気持ちい昨今。心がうきうきとしてしまう春ですが、
😈 春は性犯罪が増えると言われているのを知っていますか?
春は安定しない気温の差により、自律神経のバランスを崩して
精神的に不安定になってしまったり…
学校や職場などで、環境が変化して気持ちに負担がかかったり…
そのストレスを解消するために、
露出狂などの変質者が増えているのではないだろうかと考えられます。
刑法犯全体の認知件数の動向を見てみると、
年々認知件数が減り、平成28年には100万件を切っています。
これは防犯カメラ設置の増大などのおかげで、窃盗などの件数が減ったため
刑法犯全体でも認知件数が減っていると考えられています。
しかし、性犯罪、たとえば「強制性交等」の数を見てみると…
平成29年には再び増加してしまっています。
また他の犯罪と違い、性犯罪は認知件数に含まれていないものも多いです。
法務省の「平成24年度犯罪白書 第4回犯罪被害実態(暗数)調査」によると、
性的事件の警察への届け出率はわずか、18.5%です。
被害にあったにもかかわらず、8割以上の人が届け出も出していないのです。
今回は入居者様の身を守るために、オーナーさんたちができる
防犯対策について考えます。
■エントランス、物件周りをクリアにする
防犯カメラ、オートロックなどはもちろん効果がありますが、
一番大事なのは「 😕 ここは入りにくいな」と犯人に思わせることです。
泥棒などの作業は5分以内に終わるそうで、
5分以内に誰にも見られず、作業が終わる物件を下見して探しています。
・死角はあるか?
物陰が多いエントランスは侵入者の隠れ場所になります。
時にはターゲットの物色・待ち伏せにも使われてしまい非常に危険です。
公共の道からエントランスまでは見通しが良いようにすることをおすすめします。
ライトなどを設置し、明るくするのはもちろん、
放置自転車やゴミなどで雑然としてないかも確認しましょう。
・逃げ道になってしまう場所はあるか?
部屋の周りを囲う柵が低すぎると、そこから逃げることができてしまいます。
1階ならば、時には、ベランダも柵で覆うということも必要になります。
またオートロックなのに裏口が開けっぱなし…なんてこともあります。
入居者の防犯意識ももちろん大事。
どんな危険があるのか、説明しながら、戸締りの徹底をお願いしましょう。
・防犯レベルは低いか?
照明が切れたり、雑然としたエントランスは、
きちんと管理されていないことが分かり、格好の餌食。
また、ドアの周りやポストの周りなどに「9-18R」「M8-20」など
得体の知れない落書きを放置してはいけません。
これは営業マンや空き巣が書いている「マーキング」と呼ばれるもので
入居者の在宅時間や何人暮らしか、などが一目瞭然になってしまっています。
油性ペンなら除光液などで消えるので、見つけ次第消しておきましょう。
■オートロックだけじゃ危険!?マンション内の危険
いくらセキュリティ完備のマンションでも、
同じマンションの住人や忍び込んでいた犯人に襲われれば意味がありません。
死角をできる限りなくしてあげることが大事です。
・エレベーター脇の階段入口
格好の待ち伏せ場所です。
エレベーターが閉まる直前に乗り込み、家までついてくる可能性があります。
・廊下がL字
仕切り壁も人が隠れるには十分。
部屋に押し入られるなどの危険もあります。
場合によっては廊下などの共用部に防犯カメラの設置も検討してよいと思います。
ただし、「出入りを監視されている」とプライバシーの侵害のように
感じる方もいるので、どういった場合に誰が映像を確認するのか、
きっちり説明して、理解してもらうことが必要です。
■防犯対策の周知
そして大事なのは当人の防犯意識です。
4月に入り、初めて一人暮らしを始める女性もたくさんいます。
この機会に、
自分の物件が犯罪行為の舞台にならないよう、
どんな時に危険が及ぶか、周知することもよいでしょう。
・ドアを開ける前
部屋のドアを開ける時に必ず周囲を見回して下さい。
マンションではよほどタイミングが合わない限り、廊下は無人です。
もし誰かがいれば、警戒する理由としては十分です。
とにかくスムーズに部屋に入れるよう、
エントランスで鍵を握り、
周囲の安全を確認してからドアを開けて速やかに入れるよう
徹底することも大事です。
鍵は万が一の時、相手の目などを狙える護身具にもなります。
・ドアを開けた後
素早く中に入り、すぐにドアを閉めて鍵をかけて下さい。
急に死角から走り寄り、ドアをこじ開けようとする人もいます。
万が一室内に入れてしまった場合は、外に出るようにしましょう。
玄関やリビングに催涙スプレーがあると、さらに安心です。
どんなに治安が良い場所であっても無施錠は危険です。
下見で無施錠の部屋をマークし、折を見て入り込む犯人もいます。
・帰宅後
不在の部屋にすでに侵入されているケースもあります。
空き巣犯などと鉢合わせになるのが一番まずいです。
少しでも違和感を感じたら、まずは外に出て、知り合いを呼びましょう。
女性に限らず、男性も
何時に、どんな人間が、部屋にいるか を悟らせるのは危険です。
・電話なども最初に名乗らず、取るようにして、
番号や名前などは言わないよう注意してください
・しつこい電話だけど切りにくい場合は、防犯ブザーや防犯ホイッスルを
受話器の口元でならしてしまうのも効果的です
市町村の中には、防犯設備等の設置に補助を出しているところもあります。
事故物件、いわくつき物件などにならないよう、
入居者を守る防犯対策を一度考えてみてはいかがでしょうか?