昨年入居者に人気の設備ランキング2017に引き続き、
賃貸住宅の設備について最新のトレンドと入居者ニーズを分析する賃貸住宅新聞調べ
「入居者に人気の設備ランキング2018年版」が発表されました。
上位はおおむねほとんど変わっていませんが、
多発する自然災害の影響や新たな項目追加で、
今、入居者が求めているものが見えてきました。
まずは「この設備があれば周辺相場より家賃が高くても入居が決まる」ランキング。
インターネット無料が単身者向けでは4年連続、ファミリー向けでは3年連続1位と
もはや「あって当たり前」であり、ないところと比べると
家賃は2000~3000円上回るとのこと。
引っ越したその日から使いたいという入居者が多いらしく、
🙂 「入居してすぐ面倒な手続きもなく使えるのがありがたい」という声が聞かれます。
年齢、性別、職業問わず、強く希望され、
無料インターネットがない物件は駅近の好立地であっても、
入居者がつきにくいとのことです。
繁忙期に向けて、なによりも優先して導入すべき設備でしょう。
また今回初めて選択肢に入ったところ、単身者向けの4位に食い込んだ
「備え付け家具・家電」も注目したいところ。
エアコン、冷蔵庫、照明器具はもちろん、
テレビ、洗濯機、ベッド、テーブル、スタンドライト、全身鏡など、
セットで選べるとさらに高評価。
現状の設備にプラスするだけで、家賃UPの可能もあるので、
オーナーとしてもレンタルや購入などで対応を考えたいですね。
中でもカーテンは、窓の寸法によって、買い替えが必要になるため、
備え付けだと助かるという声が上がっています。
次に「この設備がなければ入居が決まらない」TOP10を見てみましょう。
単身者向けも、ファミリー向けも「室内洗濯機置き場」が1位にあがっています。
今年は台風や豪雨など、天災による物件への深刻な被害が相次ぎました。
外の共用廊下やベランダに洗濯機があると、
風雨で本体も洗濯物も泥だらけ、水びだししになってしまうこと。
また女性は盗難や人の目を気にすることから、
仲介業者からも 😕 「賃料に関係なく最低条件!」という声が上がっています。
「室外洗濯機が外でも賃料が安ければ住む」という人も少ないそう。
退去者が出た際は、即リフォームしておきたいところです。
スペースがない場合も、キッチンの下に入れるコンパクト洗濯機もあるそうなので、
ぜひ相談してみてください。
また、震災時には住民が自主避難し、不在となった住宅をねらった
火事場泥棒…侵入盗犯罪が多発したとのこと。
そうした犯罪を防ぐ「防犯カメラ」はやはり需要がたかいです。
入居者に人気の設備ランキングに戻りますが、
ファミリー層の新たなニーズとしては「太陽光パネル(入居者個別売電)」が
初ランクイン!
災害に合っても、電気が確保できる太陽光に関心が集まっているそうです。
導入にはなかなかのお金がかかってしまいますが、
太陽光に興味のある方は、長期入居を前提とする方も多いので、
他の物件との差別化+長期入居者を獲得のためにも、有効。
今後は災害対策を念頭に置いた設備も注目していきましょう。