現在、高齢者で賃貸物件を借りているのは600万人くらいと言われ、
高齢単身世帯の3分の1以上が借家に居住。
その数は、どんどん増えています。
高齢者向けの施設や物件はありますが、
65歳以上の方はまだまだ元気な人が多く、
🙂 「自分の力で、暮らせる」と言う人が大半です。
しかし、そうしたニーズを知らずに『高齢者』であることだけで
不動産屋で門前払いされる人もいらっしゃいます。
今回は高齢者の賃貸事情と高齢者の元気をサポートする賃貸物件について考えます。
■なぜ65歳以上が賃貸住宅を探しているのか
民営借家に転居した高齢者世帯のうち、持ち家から転居した割合は30%。
その理由としては
・広すぎるから引っ越したい
子どもが独り立ちし、余った部屋を掃除するのも大変ということで
持ち家を売るか賃貸に転用し、自分たちはちょうどいい広さの
賃貸物件に引っ越したいという人もいます。
・階段が大変だから引っ越したい
歳を重ねると、段差がある家で暮らすのはつらい…ということで
団地の1階の部屋が人気になっています。
・老朽化したので引っ越したい
住まいは人と同じく年を取ります。
ローンを払い終わっても、マンションや家を
リフォームするお金や体力がなく、庭の手入れもできない。
管理しきれないということでやむなくマイホームを手放す人もいます。
また、もともと賃貸に暮らしていても、夫婦の死別により年金が半分になり
・家賃が高いから引っ越したい
という人もいます。
1人暮らしあるいは2人暮らしの部屋を探している人が多く
現在の賃貸の空き物件を見ると、
かなりの物件が65歳以上のニーズとマッチしています。
■気になるのは「孤独死」や「健康」
高齢者の入居で一番の問題は孤独死と言われていますが、
60歳以降は医療や介護の世話になっているので、意外と孤独死が少ないです。
健康状態には本人だけでなく、身内や支援グループなどが気を付けており、
社会との接点が多いので、長期間発見されることは少ないでしょう。
ただ、保証人や身内とは別に、
緊急時に密に連絡が取れる支援グループや交流グループの連絡先は
予め聞いておいた方が無難です。
■最大のメリットは長期入居
大学生は4~5年、社会人は2~3年、
ファミリーなら6年と言われている入居期間。
65歳以上の人は25%の人が4年以上住み続け、
その中で6年以上住んでいるという人はなんと64%もいます。
さらに言えば、その中のほとんどが10年以上住んでいるということで
一度住めば、家賃の減額や広告費を欠けずに住み続けてくれます。
不動産仲介業者の中には高齢者は意思決定が遅く、
大家さんから断れることの多いということで、門前払いすることもあります。
募集をかける時はシニア向けサポートの加入の条件をつけたり、
バリアフリーなどの備えをして、 😀 「うちは高齢者が大歓迎です」と
伝えておけば、今増え続ける「高齢者」のニーズにこたえ、
満室経営・長期入居が実現できるかもしれません。
💡 Column 💡
「高齢者を元気にするカラー2019-2020」
~JAFCA「高齢者を元気にするカラーデザイン研究会(SCSG)~
シニア世代をターゲットに
「高齢者を元気にするカラーデザイン研究会(略称SCSG)」の活動を行っている
一般社団法人 日本流行色協会が敬老の日に合わせ、
新しい時代のシニア層を
「アッパー・ジェネレーション“U.Ge(ユージー)”」と名付け、
シニア層の志向に合ったトレンドカラー「U.Ge Color 2019-2020」を発表しました。
ピンク系とブルー系の人気が高いことがわかりました。
今回のカラーは、それらの調査結果とトレンドカラーの方向性を
踏まえて選定されたものです。
【U.Ge Color 2019-2020】
長く元気に入居してもらえるようサポートしましょう!