貸している部屋が「汚部屋」に!?

「片付けられない人」というのは、世になかなか多いようで、
本屋さんに行くと、片付け本がずらり…

片付けられない理由には
 😕 物が捨てられない
 🙂 後でまとめて片付けようとしてしまう
 😉 買い物が好き
 😐 収納グッズを増やしてしまう

など色々原因はあると思いますが、
それが続くといわゆる「汚部屋(おべや)」になり
建物の価値を揺るがす大問題に発展することもあります。

今回はお部屋ならぬ汚部屋の見つけ方、対処の仕方をお伝えします。


■自物件に「汚部屋」が!?発覚の瞬間
入居者のいる部屋の中は、なかなか状況が分からないものです。
特徴としては
・厚手のカーテンをしているか、雨戸をあけない
 (夜にゴミのシルエットが映るので)
・排水管清掃などでの入室を拒む
・インターホンに出ず、居留守を使う
など、とにかく部屋を見られることを嫌がります。

発覚・発見するきっかけとしては
・他入居者から「ゴキブリ」などの害虫が増えたと苦情が入る
・他入居者から「臭い」「あの人の部屋が汚い」など通報が入る
・滞納が続き、連絡がとれないため、安否確認で入室
・入居者の無断欠勤が続くと、勤務先の上司と共に訪問
など、いくところまでいった時にしか、見つけられないことが多いです。

当然、入居者から自己申告はなく、隠されるので、
他入居者の声や関係者の声は、逃さず聞いて、行動に移しましょう。

■「汚部屋」住人は追い出せない!?意識を変える対応とは
普通に仕事に行って、家賃をきちんと払っていても、
部屋は汚れている・ごみをため込んでいる という人もいます。
そういった人は、「汚部屋」に対して罪悪感 🙁 があり
発覚する前は冷たくあしらわれますが、
発覚した後は下出に出るようになります。

ただ、中には「大家にそんな権限があるのか! 👿 」と居直る人もいます。
確かに大家には入居者に対して「部屋を片付けろ!」と言う権限はなく、
家賃をきちんと払っているなら追い出すことも難しいでしょう。

なぜ「汚部屋」を放置してはなぜいけないのか。
入居者の置かれている状況も含め、説明していかなくてはいけません。
①初めから強く言わない
汚部屋の人は、忙しさなどを言い訳に「片付けられない」と主張します。
ここで「退去しろ!」と迫ると、
ごみなどを放置したまま、夜逃げされることもあります。
原状復帰にもお金がかかりますし、頭ごなしに怒るのはNGです。
②片付けないとどうなるか具体的に伝える
他の入居者が迷惑していること。
害虫が発生しているなど物件に損害が出ているなら、
その状況も教えましょう。
もし汚部屋のせいで、他の入居者が引っ越したら
その分の損害賠償を請求すると言うと、
たいていの人は「片付ける」必要を感じます。
③片付けのサポートをしてあげる
自分で片付けるのが難しければ、片づけを手伝う業者があることを教えます。
粗大ごみなど、片付けにかかる費用が出せないというなら、
保証人に支払ってもらうなど、どうすれば片付けられるか案を出しましょう。

部屋の中にうずたかくゴミを溜めても、
外では世間体を気にする人は多いです。
「入居者の中ではあなただけがこんなことになっている」
「周りの人が迷惑している」
とゴミが部屋だけでなく、人にデメリットを与えるものだと告げ、
見て見ぬふりをせず、対応していきましょう。