お部屋探し事情。築年数は妥協。でも譲れないのは?

 
就職内定、大学合格など、新生活に向けて、
新たな一歩を踏み出した人が増える時期です。
 
家探しの動きも活発になる中で、オーナーさんが気になるのは
 🙄 「自分の物件が選ばれるかな?」
ということでしょうか?
 
リクルート住まいカンパニーが9/5に発表した
「2017年度の賃貸契約者動向調査」(首都圏版)を見ると、
部屋探しの決め手と妥協できる項目が見えてきます。
 
賃貸契約者の動向を見て、自分の物件のどこをメリットとし、
どこを妥協するか。考えてみましょう。
 

 
■決め手は家賃だけど、妥協もできる!?
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図は、上の項目ほど決め手度が高く、右に行くほど、
部屋探しの途中で妥協した部分となります。
部屋探しに置いて、やはり第一の決め手となるのが、「家賃」。
しかし「築年数」については、妥協してもよいと考える入居者多いようです。
 

また、強い決め手になるのが、「路線・駅やエリア」、「最寄り駅からの時間」、
「通勤・通学時間」と続いているのを見ると、
立地条件については、かなり重視していることが分かります。

次に諦めた項目を見ていくと、
一番は「築年数」ですが、決め手の「家賃」も、諦めるという人が多いようです。
こうなると重要になってくるのは、妥協度が低い
「路線・駅やエリア」や「通勤・通学時間」。
ここがクリアされれば、
家賃の予算の値上がりは仕方ないと、考える人が多いようです。

 

■人気は「エアコン付」! 入居者属性により変わる欲しい設備
「次引っ越す際に欲しい設備 」を見てみると、全体のTOP3は
「エアコン」「独立洗面台」「TVモニター付きインターフォン」ですが、
入居者属性で分けると、それぞれ重視する設備が異なっていることが分かります。

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最近注目されている「インターネット完備」ですが、学生以外の世帯を見て見ると、
「TVモニター付インターフォン」
が幅広く支持されていることが分かります。

学生さん向けマンションには「インターネット」は必須かもしれませんが、
TVモニター付インターフォンは取り付けも楽で、セキュリティ面が強化されることで
女性や子どものいる家庭に安心感を与えるので、導入を検討したいところです。

また「設備追加の必要度と家賃許容額 家賃上昇の許容割合」を見ると、
『家賃が上がってもよい』と回答される割合が最も大きいのは
「追い焚き機能付きの風呂」。次に「エアコン」があがっています。

近年の猛暑の影響もあり、省エネな「エアコン」はより魅力を増しています。

ご自分の物件が「学生向け」か「社会人向け」か。
はたまた「ファミリー向け」かで、優先して設置する設備がなにか、
おのずと見えてくるでしょう。

■実際に使って満足。長期入居に結びつく設備は?
引っ越しを考える際にはあまり重視されませんが、
実際に満足度の高く、長期入居に結びつくであろう設備として、
「24時間出せるゴミ置き場」が1位。
3位の「宅配ボックス」と合わせて利便性の高い設備が人気なようです。
一方実際に住んでみると快適さに気付き好評なのが、
2位の「遮音性能の高い窓」、6位の「断熱・遮熱性能の高い窓」。

入居募集をする際に、ここをアピールするなら

😉 「仕事で朝が早いという人に好評なのは24時間出せるゴミ置き場。
仕事で遅くなった時も、宅配ボックスがあれば便利!」
🙂 「冬はあったか、夜は涼しい断熱・遮熱性能の高いお部屋!
窓は遮音性も高いので、音が響かず、お子様がいても安心」

とターゲットを見据えて、具体的に提案してあげれば、
入居希望者の心に響くでしょう。

空室が続くお部屋もうまく物件を分析して、最適な設備が一つでも入れば
アピールポイントが増えるはず。
勝負所は「家賃の安さ」だけではありません。
繁忙期がピークにさしかかる冬~春までに
ターゲットに届く「強み」を作ってアピールしましょう。