紫外線、台風や大雨、雪などでダメージを受けるのは屋根だけではありません。
家の周りをグルーッとまわり、下へと伸びる雨どい。
壁にむき出しに設置されている雨どいは、屋根から落ちる雨水を受け止め、
スムーズに地上の排水溝に流す役割を持っています。
細い管で大量の雨水を受け止める負担は大きく、雨どいは傷みやすく、
劣化しやすい場所なのです。
大雨が多い時期を過ぎ、落ち葉が地面を覆う前に、
一度雨どいを点検してみましょう。
□といの継ぎ目が外れていないか
雨どいはいくつかの部材をつなぎ合わせているため、
つなぎ目が外れたり、部材そのものがたわんだりすることもあります。
放置していると、雨の時、水がつなぎ目から噴き出し、
さらに損傷が広がることもあるので、早めに対処しましょう。
□変形・破損はないか
落雷や落雪による脱落・変形によって、雨どいが破損することもあります。
この場合は、交換工事が必要になるので、業者に見てもらうようにしましょう。
□金具が外れていないか
衝撃や金具の劣化により、外れてしまうこともあります。
といの外れにつながりますので、金具の交換や、強化をしましょう。
□雨どいが変色していないか
雨どいは一般的に約20年が寿命と言われています。
経年劣化により、雨どいの部材そのものが硬化し、破損してしまうこともあります。
ただこの場合は、部分的な補修で直すこともできます。
退色や汚れが目立つようであれば、ペンキを塗り替え、補強しましょう。
□といにゴミや落ち葉が詰まっていないか
落ち葉や埃が長年に渡って蓄積されると、といがつまってしまいます。
😥 水があふれている
🙁 雨が止んでいるのに雨音がする
という症状がみられる場合、
このように雨樋の中が詰まっていることが考えられます。
落ち葉が増える秋~冬にかけて、滞留物をこまめに確認しましょう
雨どいの不具合を放置していると、雨漏りや建物そのものの傷みにつながります。
また、水が地面や壁を叩く音が騒音となり、クレームにつながることも。
状態を確認し、こまめにメンテナンスしておくことが、大事です。
入居者からベランダの雨漏りなどで苦情がきたら、
雨どいが原因ということもあります。
高い部分の雨どいは見づらいので、そうした入居者の声や
変形や割れ、傾きなど、おかしなところを見つけたら
業者など専門家に相談し、早めに修理をしておきましょう。