地震発生!そのとき大家は…?

6月発生した大阪北部で最大震度6弱の地震。
高槻・茨城エリアでは一時ガス・水道の供給が停止。
入居者様の対応におわれた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

大家さん、管理会社さんから
 😥 「事前に対策しておけば良かった…」
という反省の声が多く聞こえてきます。

今回や過去の震災を振り返り、
地震のリスク対策を考えましょう。


■安否確認
震災直後は電話が混み合い、警察や消防などへの
緊急電話がつながらない、という事態をふせぐために、
ネットワーク制限が行われます。
通常の電話がつながらず、状況が把握できない… 😕 
やはり電話以外の安否確認ができるようにしなければいけません。

・管理会社と災害時の危機管理体制を明確にする
 ・緊急連絡先の確認
 ・管理会社とのやりとり
 ・緊急に工事が必要な場合の、管理会社の判断で施工可能な範囲の決定
 ・外壁落下の危険性の通知やバリケード設置などの初期対応
など、非常時の対応をマニュアルや書面で作成することをおすすめします。

・携帯電話のパケット通信
現在では、音声通話とパケット通信を別々にコントロールできるようになったため、
メールやインターネット通信は、電話が使えなくても利用できます。
入居者様の電話番号だけでなく、メールやLINEなど、インターネット通信を利用した
連絡手段は確保しておきたいですね。

・災害伝言ダイヤル「171」
地震、噴火などの災害の発生により、被災地への通信が増加し、
つながりにくい状況になった場合に提供が開始される声の伝言板です。
電話で「171」を押し、ガイダンスに沿って、連絡を残したい人の電話番号を入力。
伝言を残しましょう。
伝言板なので、直接声は交わせず、30秒以内という時間制限もありますが、
留守番電話代わりになるので、知っておいて損はありません。

・物件ごとの避難場所を確認
入居者が避難している可能性もあります。
物件ごとの避難場所を入居者と共に大家も知っておくと、
安否確認がスムーズにとれるようになります。

・お手紙・掲示物の利用
災害時にひびなどの被害があったにも関わらず、
生活するには問題ないから、と連絡してこない入居者もいます。
引っ越しの時に重大な問題が発覚! ということがないように
お見舞い代わりにお手紙や掲示物で、被害を聞いてみましょう。
被害がそれほど甚大でなければ、
施工費が安い時期などに、「全室のリフォーム」という形でPRし、
クロスの貼り換え等と同時期にまとめて、修繕していくと、
料金的にもお得になりますね、

 

■ライフラインの復旧
今回の地震では、ガス、水道が供給停止しました。
復旧が行われる中で聞かれたのが
 😥 「メーターボックスに鍵がかかって、困る」
という声。

震度5以上の地震を感知すると、ガス漏れなどを防ぐために
ガスのマイコンメーターが自動的に遮断されるようになっています。
これはメーターの復帰ボタンを操作すれば、解除できますが、
オーナーや管理会社が、メーターボックスに鍵をかけていて、
復帰できない、というトラブルが頻発しました。

早期のライフライン復旧のためにも
 💡 メーターボックスに鍵はかけない。
 💡 周辺に放置物がないよう、入居者にも呼びかけましょう。

 

■物件の修繕
今回の地震により、外壁のクラックや窓ガラスのひび割れなどの
被害も多くみられました。
その一方で「前もって修繕していたから、大丈夫だった」という
オーナー様も多くいらっしゃいます。
未然に事故をふせぐために、外壁などの修繕、定期メンテナンスは必ず必要です。
また、今回地震の被害にあったけれど、今は問題ない。という物件も注意が必要。
地震はいつ、なんどき起こり、また1回限り、ということはありえません。
大きな被害に発展しないためにも、外壁や防振に問題がないかなど、
業者に建物の点検をしてもらいましょう。

 

■エレベーター
外壁などと同様点検をしっかりしておかないと、
いざという時、発電機が作動せず、非常電源が作動せず、
利用者がエレベーターに閉じ込められる、というような
事故も発生してしまいます。
定期メンテナンスは必ず行いましょう。

 

■地震保険
最近物件の耐震性が強化されていますが、
どんなに揺れに強い物件でも火災があれば、ひとたまりもありません。
一般の火災保険では、地震を原因とする火災による損害は免責となっているので、
注意が必要です。
掛け捨てでお金が無駄になるのでは? と思われるかもしれませんが、
安全を買うことは決して無駄ではありません。

 

 😐 分かってはいるけど、やっていなかった…

 😕 いつでも備えておかないと…と思うけど続かない

という気持ちもよく分かりますが、まずは第一歩!!
情報や機会はいくらでもあります。
諦めず、毎回一歩、一歩のスタートラインでも
折に触れて、地震対策について今一度考えてみましょう。