空室対策でよく取り上げる「ペット可物件」。
ペットと共に生涯を暮らしたいと考える方々も多く、
ペット可のアパートやマンションへの入居希望者は増加している傾向にあります。
ペット可か否か、決めるのはオーナー。
😉 1室からできるので、今空いている部屋を「ペット可」にしよう!
…とはできませんよね。
今回は「ペット可物件」に必要なことを知り、
ペット可がメリットになるか、デメリットになるか考えてみましょう。
ペット可や共生型賃貸は、数が少ないので、
競争力が高く、賃料アップも狙うことができます。
またペットと暮らす入居者は、新たに物件が見つかりにくいということもあり、
比較的長期間の契約が見込める点もポイントです。
その一方で
😕 ペットを飼わない入居検討者の選択肢から外れる
😐 臭いや汚れ・騒音などのトラブル対策をしなくてはいけない
😥 初期投資がかさむ
といったデメリットも考えなくてはいけません。
★ペット不可あるいは明言していなかった物件を「ペット可」に変更する場合
トラブル防止のために、すでに住んでいる方々へ
「ペット可」物件になることをお知らせをしなくてはいけません。
入居者の中にはアレルギーや動物が苦手で
あえて「ペット不可」物件を選ぶ人もいます。
特にアレルギーをお持ちの方は、ペットがいることで
命に係わる健康被害を被ることがあるので、
そういう人がいる物件であっても「ペット可」を進める場合、
裁判沙汰になったり、引っ越し代金を負担しなくてはいけなくなったりする
ケースもあることは、知っておきましょう。
また「ペット可」の部屋は敷金を多くとることで、
退室時のトラブルに備えることも必要です。
★「ペット規約」を設けて、トラブルのない確実な運営
ペットと暮らす入居者との約束事をあらかじめ決めておくことも、大変重要です。
たとえば、
・ペットの種類
・大きさ
・頭数
・ベランダ、エレベーターなど共用部での禁止事項
・住民同士のトラブル
・違反した場合のペナルティ
万が一トラブルが発生した場合はどのように対応するのかといった項目について「ペット規約」を作成しておきましょう。
細かいようですが、こうした規約を定めておくことで、
スムーズな賃貸経営につなげることができます。
★ペット共生型賃貸、リフォームは、経験豊富な施工業者を選ぶ
ペットのための設備や仕様を提案してくれる業者を選びましょう。
ペットと飼い主の日常生活をよく研究している業者ならば、
設計の段階で様々な提案をしてくださいます。
・玄関のリードフック
・汚れや傷がつきやすい範囲だけを貼り替えられるクロス
・消臭効果のある珪藻土と漆喰といった塗り壁材
・足音の聞こえないクッションフロア
・室内でペットの出入り口となる小さな扉
・散歩後の足洗い場やペットを洗うことができるコインシャワー
・ペットの日向ぼっこスペース
など、予算に合わせ必要と思う設備を導入しましょう。
またすでにある物件については、配管など見えない部分に注意が必要です。
管が小さいものや劣化している場合にはペットの毛で詰まることがございます。
ペットは言葉が通じず、人より厄介なトラブルの種になる可能性は十分あります。
メリットを大きく、デメリットをなくするための準備ができるか。
よく考えて、取り組んでいきましょう。