丁寧すぎるぐらいが◎!工事中のトラブルを防ぐ

春から秋にかけては修繕工事や外壁塗装が盛んな時期。
しかし、ここで気になるのは、工事をするマンションにいる入居者のこと。

😕 洗濯物が干せないし、エアコンはつけれないし不便だよなー
😡 音がうるさいし、知らない人が窓の外にいて不安!
😐 もちろん工事中は家賃を減らしてくれるんでしょ?

工事が始まった時、クレームにならないように、
丁寧すぎるくらいの対応が必要と言われています。

今回は工事中のトラブルを防ぐ、対応について考えます。


長ければ3か月以上必要となる大修繕工事。
工事が始まる前に入居者にはきちんと伝えるべきことを伝えなくてはいけません。

●伝えるのは2週間前後
あまり早く通知してしまうと、
ベランダなどの片づけを後回しにされてしまうことも。
工事が始まる日もちゃんと覚えてもらうために
2週間前後の通知が良いと言われています。
大きなマンションなら「任意説明会」を行うことも。
とにかく不安を解消してもらうために、目安箱を置いたりして
入居者からの声を聞き落とさないようにしましょう。

●直接顔を合わせるのがベスト
なかなか入居者と顔を合わせる機会もありません。
これも一つの機会と思い、工事のことを伝えつつ、
日頃不満に思っていることや要望、住み心地なども聞いておきましょう。

直接会えなかった時は封書を部屋のドアのポスト、あるいは隙間に挟んでおくと
エントランスのポストを見ない、掲示板を見ないという人にも
確実に情報を渡すことができます。

●挨拶用の手土産を用意するなら手ごろな日用雑貨がおすすめ
お手紙だけじゃちょっと…と思うならば、心遣い程度の手土産を渡すと喜ばれます。
タオルやゴミ袋、ハンカチ、ティッシュセットなど
金額は500円~1000円程度を目安にするとよいでしょう。

 

必ず伝えることは以下の通り。文章で渡すほうが無難でしょう。
・簡単な工事内容
・工事の開始日
・工事の終了予定日
・作業時間
・注意事項

(防犯の為に確実に施錠する。カーテンなどを閉める。大きな音がする、ほこりが立つ、ペンキが飛ぶなどする日があれば予定日も伝えましょう)
・車を停める位置
・業者名
・緊急連絡先(大家さんあるいは業者から提示される場合もあります)

大家さんの中には、工事スケジュールに合わせた新聞を作った人も。
●今週の工事スケジュールを明記
●どこの箇所が、どう変わるのか、イラストなどを添える
●ベランダに入る、駐車する車が多くなる等、特別な作業日も記載
●顔写真と工事担当者を紹介
ここまでしてもらえたら、工事以外のことも安心できる物件 🙂 と思いますよね。

 

入居者の中には
😡 生活に支障をきたしてるんだから、その間家賃は下がるんだよね?
という方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、大規模修繕は建物の維持管理に必要なこと。
大家さんが賃貸借の目的物を修繕しなければならない
修繕義務を持つように(民法606条)、
賃借人(入居者)は
その建物の保存(修繕・維持管理等)に必要な修繕行為等を
拒むことは出来ない(民法606条)と決められています。

工事が始まる前にそうした疑問を解決しておくためにも、
事前告知は必ずしておきましょう 😉 。

 

また、作業中すべて業者に任せるよりも、定期的に覗けるとよいでしょう。
・車が所定の場所に停まっているか
・廃材や工事用の機器が放置されていないか
・工事終わりには散らかったごみや釘を掃除しているか
・作業員のおしゃべりやラジオの音が響きすぎていないか
・たばこは所定の場所で吸うようにしているか
気になることは入居者よりも先に見つけていきたいですね。

見に行くついでに一言あいさつや進捗状況の確認など
話しかけてみると、作業員も大家さんも互いのことを知ることができて
良いでしょう。

 

色々と不安が耐えない工事ですが、
物件が生まれ変わるように、入居者さんとの絆も改めて深めたいところ。
手を尽くして、しっかりサポートしていきましょう。