知っておきたい不動産トレンド用語

「リフォーム」「リノベーション」「DIY」…
不動産業界ではさまざまな創意工夫、技術、考え方が生まれ、
新たな用語も登場してきます。

今回は今更聞けない 😳 2017年注目の
不動産のトレンド用語をお教えします。


★リフォーム部門
リフォームする際は、今のニーズに合わせて、
どんな物件に生まれ変えるか考えるもの。
そのニーズに合わせて、新たなリフォームの形が生まれています。
■コンバージョン(用途転換)
「リノベーション」が今ある建物の用途を変えないまま価値を再生する
(そのまま付加価値を加える)ことに対して、
「コンバージョン」は用途を変更することで価値を再生することを言います。

バブル前後に建てられたマンション、ビルや
使用されなくなった社宅、倉庫、銭湯を転用して
シェアハウスやオフィス、デイサービス施設など、
新たなニーズに応える物件へと再生しています。

■スケルトン・インフィル
スケルトンとは建物を支える構造駆体、
インフィルとは住宅の間取りや内装のことです。
最近は耐久性の高いスケルトンをそのままにして、
容易にリニューアルできるインフィルを動かすことで
住み手のライフスタイルの変化に合わせて、間取りを変えていきます。
近年、長い間住みやすく、時代に対応できる
スケルトン・インフィル型のマンションが人気です。

ターゲットに合わせて、
間取りを変えることができるので、
賃貸マンションとしても需要があります。

★中古住宅部門
空き家対策に国が力を入れる中、
リノベーション物件ブームが到来。
不動産市場では中古住宅への関心がいつになく高まっています。
■ホームインスペクション(住宅インスペクション)
中古住宅を
売買する前に住宅の劣化状況、欠陥の有無、
改修すべき箇所やその時期を診断(インスペクション)することを言います。
住宅はもちろん、マンション1室でも実施可能です。
購入の決め手としても、貸す時のイチオシポイントとしても◎ 😉

■付加価値型中古再販
中古住宅を買ってリフォームすることで、
物件価値をあげ、販売することをいいます。
最近は家具、家電、食器などの生活用品まで備えたものが登場。
どうすれば他の物件より価値をあげられるか
試行錯誤しているオーナーさんが増えています。

■ホームステージング
空室状態のがらんとして殺風景な物件に、
インテリアなどを置き、暮らしをイメージしやすくする、
モデルルームのように飾ることを「ホームステージング」といいます。
物件の市場ニーズを意識し、ターゲットを想定して、
インテリアをコーディネート。
物件が持っている魅力を最大限に引き出す
ホームステージングを取り扱う企業も日本で増えつつあります。
家具レンタルサービスを利用すれば、一か月1万近くで借りることもできるので
空室対策としても効果的です。

★人部門
家族構成や形が多種多様になってきた昨今、
求められている物件の形も変化しています。
また「建物と地域との関わり」を再度見直し、
重要視する物件が増えてきています。

■DINKS
共働きで子供を意識的に作らない、持たない夫婦
またその生活観のことを指す言葉です。
Double Income No Kids(2収入、子供なし)の頭文字などを並べたもの。
最近増えつつある新しい家族の形です。

夫婦ともバリバリと働き、子どもがいないDINKSのお部屋選びは、
シングルやファミリー世帯とは違う視点が必要です。
「働くこと」が2人の生活の中心となるので、
・職場が近い
・昼に家にいないので、日当たりは重視しない
・キッチンに立つ時間が少ないので、そこを重視しない
などの特徴が見られます。ターゲット設定の時には覚えておきましょう。

■コーポラティブハウス
住宅を共同で建設することによって 手に入れる仕組み「住宅の共同購入」のこと。
入居希望者が集まり組合を結成
②組合が事業主となって、土地取得から設計者や建設業者の手配まで、
 建設行為の全てを行う。
マンションでありながら、戸建ての注文住宅のように
オーダーメイドできることが魅力です。
分譲住宅のように、広告費や仲介料がかかっていないので、
費用も納得できる形で使うことができるでしょう。
また建設時から隣人ご近所さんとなる人とコミュニケーションを図れるので、
新居での生活も安心です 🙂 

■エリアのリノベ―ション
建物単体ではなく、地域を活性化するために
地域住民も利用できる公園や
ミーティングルームなどを併設する建物が増えています。
団地、古民家を再生し町全体の活気を取り戻す取り組みを通じて、
新たな住民と地域住民をつなげる役割を建物が担っています。

こうしてみると、改めて「住まい」の役割を見直す取り組みが
進んでいるように感じます。

大家として、どんな住まいを提供したいか、どんな仕事をしたいか。
改めて考えてみると、賃貸経営のヒントが見つかるかもしれませんね 😉