環境省は省エネ家電などの普及を行うCOOL CHOICE推進事業の一環として、
来年4月から省エネ賃貸を仲介した仲介業者に助成金を支給する制度を
設ける方針を明らかにしました。
( 💡 顧客に勧めて成約した際に1件当たり2000円の助成金を支給)
また今年の4月から始まった、省エネ賃貸の建設や回収に対する補助金制度を
来年度も継続していく方向で進んでいます。
COOL CHOICEとは、気候変動対策及び温室効果ガス削減をテーマにした
2030年まで継続される新国民運動。
今回はまだまだ盛り上がりを見せそうな
「省エネ賃貸」について紹介します。
「住まいの省エネ」で欠かせないのが、「BELS(ベルス)」です。
BELSとは「Building-Housing Energy-efficiency Labeling System」の略称。
国土交通省が定めた「建築物の省エネ性能表示のガイドライン
(建築物のエネルギー消費性能の表示に関する指針)」に基づく第三者認証制度で、
「省エネ性能」というモノサシで建物の「燃費」を横並びに比較できるツールです。
詳細については↓をご参考にしていください。
一般社団法人 住宅性能評価・表示協会(BELSについて)
https://www.hyoukakyoukai.or.jp/bels/bels.html
省エネルギー性能を客観的に評価し、5段階の星マーク★で表示するもので、
住宅選びの比較資料や補助を支給する目安ともなっています。
ようするにその星マーク★を見れば、
どちらの物件が電気代 💡 がかかるかが分かるということです。
ただ省エネ賃貸は「ソーラーパネル」や「省エネの見えるモニタ」など
施設費がかさむイメージもある上、家賃の上乗せが難しいと言われて、
なかなか導入が進んでいません 😐 。
借りる側も意識して、選ぶことが少なく、なかなかPRしづらいようです。
しかし「省エネ賃貸」は決して
「電気代がかからない」だけの家ではありません。
「省エネ賃貸」を目指すためにできることと
それによって住まいの環境がどう変わるか見てみましょう。
◎高効率のエアコンや給湯器、LED照明を導入
あらかじめエアコンや給湯器が取り付けられている物件は
多くなりましたよね。
すでに入居されている部屋には、入居者に協力を得て
取り替えなくてはいけませんが、
目に見えて変化があるので、満足度は高い 🙂 です。
またオール電化にすれば、無駄な光熱費がかからない上に
火事などのリスクも減ります。
◎壁や床、天井、屋根に断熱材を入れる
夏は涼しく、冬は暖かく、過ごしやすい家というだけで
長く住みたくなりますよね 😉 。
最近は塗料でも断熱性の高いものがありますので
塗り替え時に導入してみるのもひとつです。
部屋の温度が心地いいものであれば、
エアコンが古いものであっても気にならないという利点があります。
◎断熱・気密性能の高い窓やドアの使用
冬の結露や夏の湿気にはうんざり。
さらにカビが生えると「今すぐ引っ越したい」と思うほどの
ストレスを感じる人が多い 😥 という調査も出ています。
また退去時にきれいにするのも一苦労です。
なかなかPRするのが難しい部分ではありますが
退去リスクを下げるためには重要な点です。
内覧時にガラスやドアにシールを貼り「断熱性で結露しにくい!」と
沿えるなどして、お部屋の良さを伝えていきましょう。
また遮音性も高くなり、騒音問題の回避にもつながります。
「省エネ」のための色々な対応が、
暮らしやすさにつながる「プラスアルファ」になります。
環境のためが入居者のためになるという
PRポイントがあれば、仲介もしてもらいやすくなるはず。
冒頭の助成金については
「BELS(ベルス)」の三ツ星以上の住宅が対象となっているので、
なかなか難しいかもしれませんが、
物件の改修時には、価値を上げる「★」を狙って、
リフォーム会社などに相談することも手かもしれません。