国土交通省は低所得者向けに賃貸住宅の家賃を補助することを
明らかにしました。
住宅確保用配慮者を救済する措置として2017年度予算に費用を盛り込むほか、
入居者の安全確保のために、耐震工事やバリアフリー回収の費用について
補助する案も検討されているそうです。
住宅確保用配慮者の中には「ひとり親」も入ります。
いわゆるシングルマザー、シングルファザーと呼ばれる人々です。
少し古いデータになりますが平成22年国勢調査を見ると
💡 母子のみにより構成される母子世帯数は約76万世帯
💡 父子のみにより構成される父子世帯数は約9万世帯
その数は増加傾向にあります。
ひとり親と聞くと、「経済的に困っているのでは ?:-| 」と思いあたりますが
その他にも様々な問題を抱えています。
今回はひとり親が抱える問題と今時の住まい事情についてお伝えします。
母子家庭は経済的に困窮し、父子家庭は精神的に困窮するとも言われ、
特にシングルマザーは家賃の支払い能力、連帯保証人がいないことを理由に
入居を断られるケースも少なくありません。
シングルファザーは職場、地域コミュニティなどから「孤立」することが
一番の問題とされています。
経済的、精神的な面をサポートするため、
今「シェアリング」が話題になっています。
■育児に関する仕事を依頼できる育児シェアリング
今インターネットを利用した育児シェアリングとして注目されているのが
AsMama(アズママ)「子育てシェア」。
ひとり親だけでなく、共働き世帯も利用されているサービスで、
家族連れをターゲットにした賃貸マンションなどにも導入されているサービスです。
登録して、子育ての困りごとなどを依頼。
同じく登録した近隣の住民さんやサポーターが答えて、
安価で引き受けてくれます。
例えば「保育園のお迎えに間に合わない! 🙁 」というときは
同じ保育園に通う子どもを持つ人が、自分の子どもを迎えに行くついでに
依頼を引き受けてくれたり…
「身内に不幸があって、すぐに行かなくてはいけない 😥 」なんて時も預かってくれたり
困った時はお互いさまの感覚で、子育てを助け合う 🙂 ことができます。
■同じ境遇の人が助け合うひとり親同士のシェアハウス
音楽家や猫を飼っているなど
同じ趣味や境遇の人々が集まったシェアハウスが増えていますが、
ひとり親同士のシェアハウスも増加傾向にあります。
部屋はもちろん、調味料やトイレットペーパーなど、色々なものを
みんなで使うので、経済的に大助かり 💡 。
また家具やテレビなどがすでに備わっているところが多いため、
入居したその日から、子どもとともに安心して暮らすことができます。
そして一番の特徴は常日頃から子育ての相談ができる仲間がいること。
一人で悩まず、助け合える環境があることが支えになるそうです。
子ども同士も、兄弟のように遊び、学び、互いの存在がよい刺激になるそう。
今はシングルマザー専用のシェアハウスが多いですが、
シングルファザーを受け入れるシェアハウスも増え、
さまざまな視点から、みんなで子育てを協力しあう環境が作られています。
大規模なことはなかなか難しいですが、居住者同士が互いに
協力し合える環境が作れれば、物件自体の環境も良好に保たれ、
長期契約に結び付くのではないでしょうか?
最後にシングルマザー、シングルファザー向けの賃貸住宅の例をご紹介します。
■2人以上入居可能なところ
■子どもが小学生未満なら1DK、1LDK
一人部屋が必要な中学生以上なら2DK、2LDK
■相場の安い地域
駅近じゃなくても、車が使える、スーパーや保育園、学校が近くならOK
■連帯保証人がいなくても入れる
■騒音が響きにくい
当てはまる物件があれば、「ひとり親」をターゲットに、
居住条件を変更して、売り出してみるのはいかがでしょうか?