「知らない」が引き起こす若年層のトラブル

賃貸経営の中で、直面しがちな「若年層が引き起こすトラブル」
「これだから若い奴は…」と怒り、呆れることもあるかもしれませんが、
悪気があるわけではなく、「知らない」「予測できない」 😕 など
若者自身の経験不足、知識不足などから起こることもたくさんあります。
また、昨今はスマホの普及や生活難などで新たなトラブルも発生しています。

今回はいまどきの「若年層トラブル」について3つのケースを紹介します。


ケース1 ゴミを捨てられない、その理由は?
部屋をゴミでいっぱいにしてしまういわゆる「ゴミマンションの住人」。
高齢者はゴミを「いるもの」と思って捨てられない人が多いのですが、
若年層はゴミと分かっていても、片づけられない 😥 人が多いのです。

その理由としては
仕事が忙しくて、片づけられない。決まった時間にゴミが出せない
分別が分からず、叱られるのが怖くて出せない
ゴミがどんどん溜まり、どう処理していいか分からなくなって放置してしまう
など、不規則な仕事の増加、コンビニ食で空き容器がたまる、ゴミの分別の複雑化、
近所付き合いが苦手…と色々な原因があります。

マンションオーナーとしてできることは…
ゴミストッカー(集積所)を配置し、ゴミを捨てやすくする
入居時や掲示板への掲示でゴミの分別、回収日を伝える
ゴミ片づけの専門会社のチラシを入れる
入居者とコミュニケーションをとる
手間はもちろんかかりますが、近隣の方の不安を取り除くほか、
ゴミを放置されて引っ越されてしまうという最悪のケースを防ぐためにも
気を付けていきたいですね。

ケース2 フリマで部屋を販売!?自覚のない違反行為
マンションの部屋を宿泊施設としてまた貸しする無断転賃については
また貸しで勝手に民泊運営?で紹介しましたが、
最近は「フリマアプリ・サイト」で宿泊者を募集したり、
単身者用物件で同居者を募集するケースが出てきています。

若者はインターネットを通じて、モノやサービスを個人間で貸し借りしたり、
企業から借りたりする生活スタイル
「シェアリングエコノミー」を違和感なく受け入れているため、
 😉 引っ越したいけど、解約違約金がある。あと○か月代わりに住んでくれる人募集
 🙄 18時~7時ごろまで家にいないから、その時間だけ部屋を貸します
といった行為を「効率がいい」「便利」「Win-Win」と認識し、
「違反行為」と分からないまま、行っているケースがあります。

マンションオーナーとしてできることは…
違反行為であることを通知や掲示で伝える
ことが一番です。入居の際もそういった事例があることを伝え
これが違反行為であることを認識してもらいましょう。

違法な民泊運営と違い、利用するのは日本人が多いということで
なかなか気づきにくいですが、
人の出入りが激しい。知らない人が出入りしている
ということを監視カメラなどで確認したら、注意していきましょう。

ケース3 高齢者だけじゃない!若年層の入居者の死亡
高齢者の孤独死などマンションで起こる事故。
実は経済的困窮や健康問題、ストレスなどによって、
20,30代などの自死や突然死も多いといわれています。
単身者ゆえに発見が遅くなることも。

マンションオーナーとしてできることはなかなかないかもしれませんが
物件内での入居者の死亡事故などに対応する保険に入る
年末年始、祝日でも連絡できる、管理会社の緊急連絡先を教えてもらう
ことは、前もってしておいたほうが良いでしょう。

また自主管理をしている物件の場合、
その後の処理・手続きはオーナー自身で行わなくてはいけません。
不動産屋さんに聞けば、遺品処理の会社も教えてもらえるので、
もしもの時に備え、手続きや連絡先は調べておきましょう


トラブルはあるけれど、学生さんや新社会人は大事なお客様。
遠方から出てきた、初めての一人暮らしといった若者の中には
「家主さんの優しさに救われた 🙂 」と感謝し、
長く住み続ける方もいるそうです。

「若者だからもの知らずで困る」ではなく「若者だから色々教えてあげよう」という
おせっかいな気持ちも今の時代には必要なのではないでしょうか? 😛